WEBライティング初心者の方へ、基本的な書き方をわかりやすく解説します。
WEBライティングには、記事作成の基本的な手順があります。マニュアルとして使えますので、WEBライターを目指す方はぜひ参考にしてください。
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WEBライティングの書き方
WEBライティングの書き方は、事前準備をしてから執筆し、チェックして完成といった流れになります。
具体的な手順は以下のとおりです。
- 目的を理解する
- キーワードを選定する
- ペルソナ(どんな人に伝えるのか)を決める
- 構成見出しを作る
- タイトルを決める
- 執筆する
- 読み直す
- コピペチェックをする



これだけ見ても、いまいちピンと来ないと思うので、まずはこの流れでやってみて、執筆に慣れてきたら自分の効率の良い方法を考えてみてください。
手順に沿って詳しく解説していきます。
事前準備



WEBライターはただやみくもに執筆しているわけではありません。事前準備をしてから執筆に入ることで、伝わりやすく検索結果にも表示されやすい記事が書けます。
執筆前の準備として、以下のような表を作ります。
なお、この表を使うことで、初心者WEBライターの私でもサクサク執筆できるようになりました。少なくとも執筆時間の半分ぐらいは時短につながりました。テンプレートとして使えます。
記事執筆の際にぜひ繰り返し活用してください。執筆する際は以下の6つを頭に入れておきましょう。
1.サイトの最終目的 | 〜〜〜〜〜〜 |
2.執筆記事の目的 | ・伝えたいこと ・読者がどうなってほしいか |
3.キーワード | ・メインキーワード ・関連キーワード |
4.記事のペルソナ | 〜〜〜〜〜〜 |
5.見出し | 大見出し小見出し・・・ 大見出し小見出し・・・ |
6.タイトル | 〜〜〜〜〜〜 |
「いきなり埋めるのは無理」と思った方も大丈夫!埋められそうなところから埋めてください!
それぞれの項目についてやり方を解説していきます。
1.執筆サイトの最終目的を理解する
サイトの目的の例として以下のものがあります。
- 会社のアピールで多くの方に知ってもらい
- 商品の販売で売り上げを上げたい
- メディアでアフィリエイト報酬(広告収入)を上げたい
その他、WEBサイトにはそれぞれ目的があります。
掲載サイトや執筆マニュアルを必ず確認しましょう。場合によっては必ず発注者に連絡しておきましょう。というのもこれを聞くか聞かないかで「思っていた記事と違うなあ」とトラブルになるリスクを減らせるからです。



実際にWEBライターの初回面談時での逆質問で「必ず」サイトの最終目的は聞くようにしていました。



目的を理解することによって、依頼主のイメージに近い記事が執筆できて修正が減り、内容がブレない記事が執筆できます。
確かに、最終目的を理解してから執筆することはWEBライターにとっては面倒かもしれません。
しかし、WEBサイトの目的を「理解することは」、「執筆スピード」「報酬単価」をあげる上で非常に重要な要素です。
執筆記事の目的を理解する
読者に何を伝えるために執筆するのかを理解しましょう。



さらに、読んだ人がどうなってほしいか、どんな行動をとってほしいかを明確にします。
目的の例として、以下のようなパターンがあります。
- 商品の良さを伝えて、売り上げに繋げる
- 情報を提供して、読者の悩みを解決する
- 経験談など、他の人には書けない内容を伝えて読み物として楽しんでもらう
WEBライターと一口に言っても、
「SEOで記事を上位表示させるのが狙いなのか」
「読み物としてコラム記事の執筆が良いのか」
「商品の売り上げにつながるキラーページか、それとも集客用ページの執筆をお願いされているのか」
と執筆内容に幅があります。



これに関しては、先方に聞くまでもなくマニュアルや募集要項に必ず記載されているので、穴が開くほど目を通しておいてください。
このように、何を伝えてどうなってほしいのかを明確にすることで何を書いたらいいのかが見えてきます。読みやすく伝わりやすい文章を書くためにも、まずは目的の理解からはじめましょう。
「当たり前だろ!」と思う内容かもしれませんが、ここを軽視してやっつけ仕事で執筆することは避けましょう・・・
文章のテーマからキーワードを選定する
キーワードの選定はSEO(検索エンジン最適化)で上位表示されるために重要なポイント。
「SEOってなに?」と思った方は以下の記事を必ず読んでください。



キーワードを含めて執筆することで、検索結果に表示されやすくなり、悩みを持った読者が答えを見つけやすくなります。
その結果、記事のニーズに合った読者に見てもらうことができます。
キーワード選定のコツ
文章のテーマから、メインとなるキーワードを決めます。
例えば、この記事では『WEBライティングの書き方』が文章のテーマなので、メインのキーワードは『WEBライティング 書き方』となります。
次に、関連するキーワードを選定します。
どんな悩みを持った人がこの記事を読むのかを考え、どんなキーワードで検索するか選定しましょう。
例えば、この記事の場合は『WEBライティング初心者が書き方を知りたくて検索する』と考え、キーワードを選定します。
結果、この記事の場合のキーワードは以下になります。
メインキーワード | WEBライティング 書き方 |
関連キーワード | 初心者 マニュアル コツ 基本 流れ 内容 見本 やり方 |
関連キーワードを抽出することで、「クライアント」「WEBライター」「読者」双方にとってメリットがあります。
WEBライターのメリットは、関連キーワードの抽出で「記事の方向性が決まり執筆しやすくなること。」
クライアントのメリットは、関連キーワードが含まれた質の高いコンテンツは「SEOにとっても有利に働く可能性が高いこと」
そして、読者のメリットは、関連キーワードに沿った文章は、読者のニーズを満たす文章になりやすいこと。」
このように、メリットだらけ。キーワード選定を間違えるとサイト全体の成否にも関わるので非常に非常に重要すぎるフェーズになります。なんせいつまで経っても記事が読まれないことになりかねませんから。



キーワード選定はWEBライターとして仕事をする際であれば、先にキーワードが決められていることが多いです。
しかし、なぜこのキーワードなのか、このキーワードはどの読者に向けて発信しているのかを考える癖は必ず身に付けておきましょう
キーワードの選定に使えるツールを紹介します。
下記ツールはWEBライターを目指している人であれば、ある程度触っておいてそれなりに使えるようになっておくのが良いです。キーワード選定をこちらが行ってWEBライター業務の案件を巻き取れる可能性があるからです。
キーワードプランナー | キーワードの候補や、関連キーワードの中でも検索回数が多いものはどれかなどを調べることができます。 Google広告アカウントが必要。無料で利用するには一旦広告の予算を入力してから広告配信を停止するといった手続きが必要です。 |
ラッコキーワード | 初心者におすすめな簡単ツール。キーワードを入力するだけで関連するキーワードが一覧で表示されます。 関連キーワードを見るだけであれば会員登録不要で、無料で利用可能。月間検索数などを見るには有料プランの会員登録が必要です。 |
ターゲット・ペルソナ設定をする
ペルソナとは、ターゲットの具体的な人物像のこと。
ペルソナを設定しておくことで悩みを想像しやすくなり、より読者の心に刺さる文章が書けます。
基本的な項目は以下のとおりです。
- 年齢
- 性別
- 職業
- 年収
- 悩み
- 目標
この他、ビジネス関連の記事を執筆する場合は、初心者向けなのか経験者向けなのかといった経歴の設定も必要です。



例として、この記事のペルソナは以下のようになります。
年齢 | 30代 |
性別 | 女性 |
職業 | パート主婦 |
年収 | 120万円 |
悩み | WEBライター初心者で、テストライティングに応募したが書き方がわからず悩んでいる |
目標 | WEBライターを副業にして稼ぎたい |
設定した経歴によって専門用語の使い方や言葉遣いが変わってきます。ペルソナを設定して読者に寄り添った文章を執筆し、満足度を上げましょう。
文章の構成見出しを作成する
記事を執筆していると、入れたい情報が増えて気づけば書きたい内容から脱線していた、なんてことも。



構成を作っておくことで、内容がブレずにまとまった記事が書けます。
WEBライティングの構成には以下のような例が挙げられます。
- 導入文
- 本文(概要、理由、事例、経験談、補足情報など)
- まとめ
このような構成に対し、どんな内容を書きたいかをざっとメモしておくのがおすすめ。
効率が上がり執筆が楽になります。
見出し作成の基本



WEB上の記事は、スクロールしながら流し読みされることが多いです。見出しだけでもおおまかな内容が伝わるように作ります。
具体的な作り方は以下のとおりです。
- キーワードを検索し、上位表示される記事を5記事以上読む
- 読んだ記事の内容を盛り込み、キーワードを含めた見出しを作る
- プラスして入れられる情報を考えて追加する
見出しは記事の方向性を定める重要な要素。大見出し・小見出しを使い分けて簡潔にまとめ、どこになにが書いてあるかわかりやすくしましょう。
文章のタイトルをつける
タイトルはSEOを意識することに加え、思わずページを開きたくなるような興味を惹く一文にする必要があります。
タイトルを決めるコツ
キーワードを含める | タイトルにキーワードを含めることで、検索エンジンで上位表示されやすくなります。 |
30文字程度にまとめる | パソコンでの検索結果の画面に表示される最大文字数は30文字程度。スマホの場合、ブラウザによって40文字ほど表示されることもありますが、パソコンに合わせて30文字程度でまとめた方が見やすいです。 文字数を意識し、検索結果に表示されたときに伝わりやすいようにしましょう。 |
内容がひと目でわかる文にする | 記事の検索をかける人は、早く結果を知りたがっています。「このページにはこれが書いてある」とすぐにわかる文章にしましょう。 |
興味を惹く言葉を入れる | 『簡単!』『必見!』など、読者の興味を惹きやすい言葉を入れて競合ページの中から選ばれやすいようにしましょう。 |
読者は検索結果に出てくるタイトルを見て、クリックするかどうかを決めます。
読みたい!と思ってもらえるタイトルを作ることが大切です。
文章を執筆する
執筆のコツは以下のとおりです。
- 結論から述べて悩みをすぐ解決する
- 具体例や経験談を加える
- ペルソナに合ったわかりやすい言葉を使う
- 簡潔でわかりやすい文章にする
WEBライティングでは、小説などと違い先に結論を述べることが必要です。
結論が先延ばしになると、ユーザーはすぐページから離れてしまいます。
- 結論
- 理由
- 具体例や経験談
といった順番を意識して執筆しましょう。(PREP法も後述しますが、要は結論から執筆しましょう!ということだけ覚えて帰ってください)
他の記事にはない情報や自分にしか書けない経験談を入れるのもおすすめ。サイトのファンを獲得したり、ブックマークに保存してサイトを継続して見てもらうことにも繋がります。
体験談や経験談は、WEBライターのクライアントによっては禁止されていることがあるので、そこは指示に従ってください。
WEBライティングでは、誰が読んでもわかる文章で書くのが基本です。
難しい言葉には解説をつけたり、無駄を省いて簡潔でわかりやすい文章にすることが必要です。
WEBライティングの書き方:構成見出しから執筆するときのポイント
構成見出しから執筆するコツは、まず競合サイトをチェックすること。
見出しごとに関連する記事を検索し、上位表示される記事を読みます。
コピペは絶対にNGですが、内容の参考になります。
その記事の中にある情報はもちろん、それにプラスして書ける情報がないかを考えながら執筆しましょう。
導入文(リード文)・本文・まとめ
WEBライティングの文章には、導入文(リード文)・本文・まとめといった基本の型があります。この3つの型が基本の構成なので頭の片隅に入れておいてください。
この型に沿って書くことで内容が伝わりやすく、まとまった文章になります。
それぞれの項目ごとに書き方を解説します。
導入文
タイトルの後、見出しや目次の前に導入文を書きます。
導入文は、読者にとって本文を読み進めるかどうかの判断材料。



「大まかな内容がわかるように書きますが、導入文だけで満足してしまう内容にしてはいけません。
思わず読み進めたくなるような文章にするのがコツ。
導入文は110文字前後まで、導入文の書き方の例として、以下のものがあります。
共感を誘う | 「~のような人はいませんか?」「~に悩んでいませんか?」 |
結論から書いて根拠が読みたくなるようにする | 「〇〇は〇〇です。理由を解説します。」「本記事は〇〇について説明します。」 |
興味を誘う | 「〇〇は、実は〇〇なのです!」「〇〇と噂の〇〇、実は〇〇であることを知っていますか?」 |
さらに『ベネフィット』を追加すると、記事の魅力がより伝わります。
『ベネフィット』とは、直訳すると利益のこと。



つまり、記事を読むことでどんな素晴らしい結果が待っているのかを書くことで、本文へと読み進めたくなる文章になります。
例:この美容院はリピーター率が高く、接客が丁寧で気持ちの良い時間を過ごせます!
例:炊飯器Aは従来の炊飯器より、フワッフワなお米が炊き上がるので、家族との夕食がより待ち遠しくなります!
といった、将来をイメージさせる文章を入れ込むことがコツです。
本文
見出しに沿って本文を書いていきます。
WEBライティングでは、結果がわかりやすく、読みやすい文章が求められます。
そこでおすすめなのが『PREP法』。
PREP法とは、Point(結論)、Reason(理由)、Example(具体例)、Point(要点)の略。
結論を早く知りたい読者の要求を満たすことができ、理由や具体例で情報の信ぴょう性も示すことができます。
その他、読みやすい本文を書くコツは以下の通りです。
『こそあど言葉』を使いすぎない | WEBライターが書いた記事は、スクロールしながら流し読みされることが多いです。 『これ』『それ』といった言葉が多いと、内容が伝わりにくくなるので注意。 |
---|---|
漢字とひらがなをバランスよく使う | 漢字が並びすぎていたり、逆にひらがなばかりになってしまうと読みにくいです。 パッと見て読みやすいようにバランスを工夫しましょう。 |
句読点をバランスよく使う | 句読点は多くても少なすぎても読みにくいです。 声に出して読んでみて、リズム良く読めるかを考えるのがおすすめ。 |
キーワードは不自然にならないように入れる | SEO対策のため、キーワードをなるべく入れて書くのは大切。しかし、それで読みにくくなってしまうのは本末転倒です。 自然な文章で入れるようにしましょう。 |
根拠やデータ、体験談を入れる | 読者は『この記事は信用できるのかな?』と疑問を持ちながら読んでいます。根拠やデータ、実際の体験談を入れることで信ぴょう性があることを伝えましょう。 |
まとめ
最後に、要点のまとめと行動を促す締めの文章を書きます。
今一度、記事執筆の目的を確認してみてください。
読者に何を伝えて、どうなって欲しいかを再度確認し、まとめと締めの文章を書いてみましょう。
要点のまとめの書き方は以下のとおりです。
- タイトルを見直してその答えをまとめる
- 見出しごとの内容をそれぞれまとめて書く
まとめを書くことで、読者を深く納得させることができます。



説得力のある記事だったと思ってもらうためにも、本文のあとにはまとめを入れましょう。
締めの文章の書き方は以下のとおりです。
- 読者の背中を押す一文を入れる
- そうすることでどうなるか、利益を伝える
最後まで読んでくれている読者は、サイトのファンになったり商品の購入をしてくれる可能性があります。
「ぜひ〇〇してみてください。××になりますよ!」
のように具体的な行動を提示して背中を押し、どんな素晴らしい結果が待っているかを伝えましょう。
推敲(もう一度読み直す)を2回はする
執筆が終わったら必ず読み直しをします。
読み直すときのチェックポイントは以下の通りです。
- 誤字・脱字がないか
- リズムよくスムーズに読めるか
- タイトルや執筆記事の目的からズレていないか
これを踏まえて、2回は読み直しをしましょう。



記事を書いてすぐ読み直しをしたあとは、少し時間をおいて頭を切り替えてから読み直すのがおすすめ。
一旦記事から離れて再度読み直すことで、第三者目線で冷静に読めます。
伝わりやすく、読みやすい文章になっているか最終チェックしましょう。
コピペチェックする
最後に、書いた記事がコピペになっていないかチェックします。
CopyContentDetectorは無料で利用できるコピペチェックツールです。
「コピーしてないから自分は大丈夫!」と思うかもしれません。



しかし、コピーするつもりはなくても、競合記事を参考にしているうちに気づけばコピペになっていたなんてことも。
コピペの記事は、検索結果の順位が下がったり、クレームが来てサイトの信用が落ちてしまう可能性があります。
記事を安心して公開するために、コピペチェックをしましょう。
最低限のライティング力を身につける
ライティング力はビジネスマナーに近いです。
「ライティングが苦手」だと「発注者に負担」がかかるので、発注されません。できるだけ発注者の負担を減らすことで継続案件を勝ち取れます。
冗長表現
冗長表現とは、ムダな言葉が多くて、本当に伝えたいことが伝わらない表現のことで、回りくどい言い回しが特徴です。冗長表現の代表例を7つご紹介します。
文末冗長・文中冗長
~することができる
~ものである
~ということ
~であるということ
~できる
~である
~だ、~です
~だ、~である
二重否定
できないわけではない
しないとも限らない
やれないこともない
二重敬語
おっしゃられる
お聞きになられる
お入りになられる
おっしゃる
お聞きになる
お入りになる
同じ単語を繰り返す
本を購入し、書斎で本を読んだ
本を購入して書斎で読んだ
購入した本を書斎で読んだ
「の」の繰り返し
~の~の~です
~の~です
「という」の繰り返し
~という~は、~ということです
~は~で、~です
同義語や類義語の繰り返し
腹痛が痛い
後で後悔する
まずはじめに
腹痛、腹が痛い
後悔する、後で悔やむ
ます~、はじめに~
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修飾語と被修飾語は近付ける
修飾語と被修飾語を離してしまうと、「係り受け」が読み手に伝わらず、全く違う印象を与えてしまいます。
次の文章を見ていきましょう。
美味しいお店で買ったショートケーキ
この文章では修飾語である「美味しい」がどこに係っているのかわかりません。
「美味しい」お店なのか、「美味しい」ショートケーキなのか誤解が生じます。
オシャレな銀座のお店でショートケーキを食べます
銀座のオシャレなお店でショートケーキを食べます
銀座のお店でオシャレなショートケーキを食べます
この3文の修飾語は「オシャレな」ですが、被修飾語は全て異なります。
オシャレな銀座
オシャレなお店
オシャレなショートケーキ
修飾語がどの被修飾語と近いかによって、係り受けが変わってきます。
係り受けの関係が明確になることで、正しく意図が伝わります。
主語と述語が噛み合っていない
「黒いスニーカーは昨日私が新しく買った防水加工の靴で、天気が雨のなか土手を走った」
これでは主語の「スニーカーは」が述語の「走った」になり、文章が不自然です。
文末にくる述語の「走った」に係るように主語を「私」に変えてみます。
「私は天気が雨なので昨日新しく買った黒い防水加工のスニーカーを履いて土手を走った」
主語が「私は」になり、述語の「走った」に係り、ねじれがなくなりました。
接続詞はひらがなで書く
接続詞はひらがなで書くことで、読み手に柔らかい印象を与えます。
例としては「あるいは」「あわせて」「および」「したがって」「そのため」「ただし」などがあります。
ただし動詞として用いる場合には漢字で表記するのが一般的なので、「法に従って行動する」などの場合には使い分けましょう。また公用文の場合には漢字で表記するというルールがあります。
副詞・副助詞はひらがなで書く
「すでに」「おおむね」「はたして」「すでに」などの副詞や、「いろいろな」「さまざまな」などの副詞的に使われる形容動詞もひらがなで表記することで、読みやすい文章になります。
また程度を表す副助詞も、ひらがなで書きます。
「1時間ほどで着きます」
「3月頃まで寒い日が続く」
ひらがなのほうが判断しやすく、目で追いやすい文章になります!
「」がある場合は文末に使わない
主に会話文で使われるカギ括弧「」の中の文末には、句点を打ちません。
記号が連続してしまうと、読みにくくなってしまうためです。
【例】
× 私は「この問題はむずかしい。」と文句を言った。
○ 私は「この問題はむずかしい」と文句を言った。
感嘆符「!」や疑問符「?」の後には、句点は打ちません。
感嘆符や疑問符は句点の役割も兼ねていること、記号が続くと読みにくいことがその理由です。
【例】
× とてもいい試合だった!。
× 明日の試合は雨でも行いますか?。
不自然に感じる方も多いと思うので、間違えることは少ないかと思いますが、これも基本です。
()の使い方によって前後に使う
カギ括弧同様、マル括弧の中にも原則句点は打ちません。
【例】
× (添付資料を参考にしてください。)
○ (添付資料を参考にしてください)
文末にマル括弧がくる場合、使い方によって句点をマル括弧の前後どちらに打つかが決まります。文末に注釈をマル括弧として付ける場合、句点はマル括弧のあとに打ちます。
【例】お問い合わせ窓口は、午前10時〜午後5時までです(土日祝を除く)。
注釈部分は前の文章を補足するものであるため、そこまでが1つの文章とみなされます。
そのため、文章の最後に来るべき句点は、マル括弧のあとに打ちます。
マル括弧の中が引用や出典、著者名などを表す場合には、句点はマル括弧の前に打ちます。
【例】
私の人生は楽しくなかった。だから私は自分の人生を創造したのだ。(ココ・シャネル)
大谷は最後の打者を空振り三振に打ち取り、勝利を決め、大会MVPを獲得した。(××新聞)
この場合のマル括弧内は文章の一部ではないので、マル括弧の前に句点を打ちます。
文字のとじ、ひらき
記事を執筆するさいに、読者がスラスラと読めるようにいくつか意識したほうがいいことがあります。そのうちのひとつが漢字の「閉じ」と「開き」です。漢字で書くことを閉じる、ひらがなで書くことを開くといいます。
漢字が多すぎるとかたくるしい文章や読みづらい記事になります。逆に、ひらがなが多すぎると幼稚なイメージになりますし、必然的に文字数が多くなり、読んでいるうちに疲れてしまいます。
・漢字の閉じと開きを意識することで、読者が読みやすい記事になる
・読みやすい文章の目安は、漢字2~3割、ひらがな7~8割
・ライティングスキルを向上させるには、記者ハンドブック、日本語の正しい表記と用語の辞典、日本語表記ルールブックを活用する
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例
等 など この店には、家電などが売っている
為 ため 大学へ行くために、勉強をする
毎 ごと 1年ごとに旅行へ行く
表記ゆれ
同じ意味が複数の言葉で表される状態を「表記ゆれ」といいます。
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WEBライティングの書き方:初心者WEBライターに向けて手順を解説!まとめ
WEBライティングの書き方のまとめは以下のとおりです。
- 目的を明確にする
- キーワードとペルソナを決める
- 構成、見出しを作る
- タイトルを決める
- 執筆する
- 読み直し、コピペチェックをする
この手順を踏んで執筆をしてみてください。
この記事がマニュアルとして使えそうだと思った方は、ぜひブックマークに保存して執筆に慣れるまで繰り返し使ってみてくださいね。
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