- 「つまずく」と「つまづく」どちらが正しいの?
- 「ず」と「づ」は用途によって使い分けるの?
という疑問をお持ちではありませんか?
この記事では辞書やWebライターをしている筆者の実体験の観点から解説します。
具体的には
- 「つまずく」と「つまづく」の違いと使い分け方
- 「つまずく」の意味と用法
- 「つまづく」の意味と用法
の順番にご紹介していきます。
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「つまずく」と「つまづく」の違いと使い分け方
「つまずく」と「つまづく」、どちらが正しい使い方なのか迷っていませんか?
結論は、どちらでも間違いではありません。
辞書で調べると以下のように記載されています。
つまず・く (歴史的かな遣い)つまづく
歩くときに、誤って足の先を物にけ当ててよろける。けつまずく。「石段に躓く」
物事の途中で故障が起こって失敗する。
(参考)現代仮名遣いでは「つまづく」とも書く。
(引用サイト:広辞苑無料検索)
漢字だと「躓く」と書きますが、「つまずく」「つまづく」どちらとも、この漢字を使います。
「躓く」の語源は、「爪突く(つめつく)」からできた言葉で、「足の爪が物に当たってよろける」という意味です。
そのまま考えると「つめをつく」のだから、「を」を抜いて濁点を付けた「つまづく」を使いそうですが、現代仮名遣いでは「つまずく」と使われることが一般的になっています。
「づ」は歴史的仮名遣いで、現代仮名遣いでは「ず」を使うようになっているので、「つまずく」と書けば間違いはありません。
しかし、「つまづく」と書いても間違いではないので、状況に応じて使い分けても問題はありません。
また、Webライティングでは漢字を開きますが、「躓く」という漢字は常用漢字ではないので公的文書には使えません。そのため「つまずく」と書くようにした方が望ましいです。
もし、「つまづく」と書いた場合には、読者が「間違っているの?」と疑問を持ち、記事自体に不信感を抱くかもしれないので「つまずく」と書いた方が無難でしょう。
あえて「つまずく」「つまづく」を使い分けるのであれば、次のように使いましょう。
「つまずく」の意味と用法
「物事に行き詰ったり、挫折したりしたとき」を表現する場合に使います。
これは現在進行形で起こっている状況や心情、出来事に対して、何かを妨げられるような状況をたとえた比喩(ひゆ)表現になります。
例文を使ってわかりやすく説明します。
- 新しい会社をはじめたけれど、人が思うように集まらないのでつまずいた。
- テスト問題で掛け算のやり方を忘れて、問題が解けなくてつまずいている。
- 過去に機械的なトラブルでつまずいて、プロジェクトが思うように進まなかったことがある。
- 前回の試合では簡単に勝てる相手だったけれど、気のゆるみから負けてしまい、つまずいたので今回は気を引き締めて行こう。
- 事業のプロジェクトを任されていたが、自分のミスでつまずき、みんなに迷惑をかけてしまった。
例文1~3は「出来事が思うように進まない状況」を表現した使い方で、例文4~5は「挫折や後悔した状況」を表現した使い方になります。
このように、表現する対象が「思い通りに進まない状況」を表すときに「つまずく」を使います。
また、現代仮名遣いが定められてからは、次に紹介する「爪を突く(つめをつく)」という語源からきている「つまづく」も「つまずく」と書くように統一されています。
さらに、「つまずく」に似た表現として「こける、失敗する、頓挫(とんざ)する、暗礁(あんしょう)に乗り上げる、座礁(ざしょう)する」などがあります。
このように情景を表現する言葉はいくつもあるので、「つまずく」をあえて使わなくても違う言葉に置き換えて表現しても意味は通じます。
無理して読者も悩むような言葉を使うより、読者が分かりやすい言葉を選んで読みやすい文章を心掛けましょう。
「つまづく」の意味と用法
「足元が物にぶつかってよろめいたり、足元がふらついて転倒しそうな状況」を表現するときに使います。
これは物理的な状況を「つまづく」という言葉を使ってイメージしやすくした表現方法で、ここでの「つまづく」は体が転倒する前の状態を表しています。
それでは例文を使ってわかりやすく解説します。
- 父は高齢で足が思うように上がらず、階段の段差につまずいて転んだ。
- 散歩中によそ見をしていたら、足元の石に気付かず、つまずいて転びそうになった。
- 運動会のかけっこ競争で走っていたら、足がもつれてつまずいたけど、転ばずに最後まで走れた。
このように「つまづく」は、表現をする対象が「つま先が物に当たる」ことが特徴です。
しかし、現在では「づ」は、ほとんど使われていないのが実情で、これは政府が「昔の使い方は止めて、新しく言葉を統一しましょう」と決めたからです。
ただし、現代仮名遣いでも表記されているように、使われていないからと言って「使ってはダメ」というわけではありません。
一般的に「ず」が浸透しているので、ビジネスなどで使用する場合には「つまずく」と書く方がマナー的にも良いでしょう。
また、「づ」は「ず」に置き換えるものとして覚えるには注意が必要です。
たとえば以下の言葉は例外です。
言葉 | 意味 |
続く(つづく) | つながる |
巣作り(すづくり) | 巣をつくる |
綴る(つづる) | つなぎ合わせる |
気付く(きづく) | 気がつく |
毛繕い(けづくろい) | 毛をつくろう |
この他にも「づ」を使う言葉はありますが、例外として「ず」ではなく「づ」を使います。
これらは一つの言葉に二つの意味が存在したり、二つを一つにしたりする役割があり、「づ」を「ず」に変えると意味が通じなくなる言葉です。
例外とは別に、あえて「つまづく」を使うとするなら、「物に当たった」場合に使いましょう。
どちらの表現をするにしても、使い方に迷ったら「つまずく」を使えば間違いはありません。
「つまづく」と「つまずく」:意味の違いと例文、用法をわかりやすく解説!:まとめ
この記事では、「つまずく」と「つまづく」の違いと使い方について解説してきました。
- 「つまずく」は、出来事で行き詰ったときや挫折したときを表現する場合に使う
- 「つまづく」は、つま先が物に当たったときを表現する場合に使う
ぜひ参考にしてください。