本記事では、WEBライターの直接契約はどうやってやるの?
この悩みについて本記事では解説します。
「WEBライターの直接契約の流れについて詳しく知りたい」
「直接契約するメリットってなんだろう」
「クラウドソーシングと比べてどっちが良いのかな」
本記事を読むことで、上記の悩みを解決できるため、WEBライターとして新たな営業方法で文字単価アップ・ライターとしての市場価値がアップします。
それでは見ていきましょう。
WEBライター直接契約の流れ
WEBライターの直接契約の流れは、以下のとおりです。
- オンライン面談
- テストライティング
- 契約書をかわす
- レギュレーションの執筆
- 納品
- 記事修正
- WordPress入稿
- 請求書を送る
- 入金
それぞれ解説していきますね。
オンライン面談
直接契約の第一ステップとして、まずはオンライン面談がおこなわれます。企業によっては直接訪問やチャットのみでの面談ということもありますが、もっとも多いパターンがオンライン面談となります。
オンライン面談に使い慣れていない方は、音声テストを必ず行ってください。私が講座で教えているライター様もミュートの外し方がわからず面談が別日になったことがあります。
具体的には、下記のようなツールを用いておこなわれるのが一般的です。
- Zoom
- Google Meet
- Skype
ZoomとGoogle Meetが9割以上使われるので、この2つの操作に慣れておけば大丈夫です。Skypeはあんまり使われません・・・
企業側で用意してくれることが多く、使用方法さえ抑えておけば問題ありません。通常の訪問面談ではスーツや髪型にも気を遣いますが、オンライン面談では派手な服装・髪型でなければ私服などで良いでしょう。
服装 | パーカーやタンクトップなどのカジュアルすぎる服装は避けた方が吉。悩んだら白シャツかジャケットでOKです。 |
髪型 | 業務委託契約になるので髪色が金色だろうが採用される人はされます。 しかし、当たり前ですが清潔感は大事。 |
背景 | 何人かライター採用を行ったことがありますが、 基本的に部屋が薄暗い人が多いので暗いイメージを相手に与えます。 イメージ背景を設定しておき、背景を綺麗な本棚で白い壁にしておくだけでも知的な印象を与えるものです。 |


また面談では、下記のようなことが聞かれることが多いです。
- 過去の執筆実績やポートフォリオ
- 稼働可能な時間や曜日
- 1月あたりの契約件数
- 希望する単価や報酬
過去の執筆実績やポートフォリオがない方は、自分のブログ記事やGoogleドキュメントで執筆した記事URLを提出しましょう。
稼働可能な時間や日時は、盛る必要はありません。(1ヶ月で20記事執筆できます!みたいな「それほんとかよ!」と思うような応募者で本当に20記事執筆した人はほとんど皆無です。)
希望する単価や報酬は、オンライン面談は採用判断をすることがメインですが、企業側と自分の双方で条件をすり合わせすることも重要です。希望する条件に合わなければ無理をする必要はないため、あまり気負わずに臨みましょう!
テストライティング
テストライティングは、企業側がライターの実力などを図るためにおこなわれます。採用の基準に満たないと判断された場合は不合格となるため、自分の持ってるライティング力を最大限に発揮しましょう。
採用のポイントとしては、下記のような内容が想定されます。
- 納期に対する意識が高いかどうか
- レギュレーションに則って丁寧に執筆されているか
- ライティング力が希望するレベルにあるか
- レスポンスが早くスムーズにやり取りできるか
納期については、通常のスケジュールよりも前倒しで納品するのが理想です。1週間の納期の場合、「1週間ギリギリで納品する人」と「3〜5日程度で納品する人」なら、やはり後者の方が採用確率は高まります。
さらに重視されがちなのが、「レギュレーションに則っているか」ということ。企業は個性的なライターではなく、指示通りに執筆してくれるライターを求めているからです。「話し言葉のような文章はNG」とあるにも関わらず、「〜ですよね!」「〜なんですよ」などと執筆している場合は採用でマイナスポイントとなります。
また、
- 文字数が不足している
- マニュアルを読んでいない
意外と多いです。

ライター採用においては文字数が不足している場合は問答無用でテストライティングで落とします。落ちます。
レギュレーションはテストライティングの時点で共有されることが多いため、隅々まで目を通してから執筆するように心がけましょう。ライティング力については基準が各企業で異なるため、まずは自分の実力を出し切ることが重要です。
そのほかにも、レスポンスが早くスムーズにやり取りできるかが採用のポイントとなることも。一緒に仕事をしていく上でレスポンスの速さは大切なので、連絡に気づいた時にはなるべくすぐに対応するのがおすすめです。



ぶっちゃけるとレスポンスが早い人ほどライターとして文章の質も高い傾向があります。
逆に、レスポンスが遅くて何言っているかわからないライターの文章はゴミレベルなことが多いです。
契約書を交わす
オンライン面談やテストライティングに合格したあとは、契約書を交わします。企業側で発行してくれることが多く、確認した上で署名・押印するのみでOKです!
確認するべきポイントは、下記の通り。
- 文字数や記事数
- 単価(文字単価・記事単価)
- 入稿作業の有無
- 画像選定の有無
- 修正に関するルール
- 納品方法や納期
- 支払い方法
- 秘密保持契約(NDA)
契約書は郵送、もしくはオンライン上にてPDFなどでやり取りします。企業側が指定してくれるケースがほとんどなので、初めてでも心配は入りません。
レギュレーション(ライティングルール)の配布
テストライティングや実際の執筆時には、レギュレーション(ライティングルール)が配布されるのが一般的です。企業は複数のライターを採用していることが多いため、記事によって表現にばらつきが出ないよう指示を出します。
隅々まで目を通して、原則レギュレーション(ライティングルール)に則って執筆しましょう。
企業によっては納品方法や連絡方法のマニュアルが用意されていることもあるため、すべて企業側のルールに従うのが無難です。



ルールを完璧に守れる人は少ないんじゃないか。そもそも全て守るのが非常にめんどくさい



めんどくさくてもライティングルールを守っただけでやたらディレクターから褒められたんだけど、なぜなのかしら。
というのも、ライティングルールを忠実に守れるライターは意外と少ない。どこかしら「後でフィードバックの時に教えてくれるからいいだろう」とたかを括っているライターも多い。
しかし、逆に言えばライティングルールを読み込んで忠実に執筆するだけで他のライターと差別化になることを知っておきましょう。
執筆
実際に直接契約を結んだら、ついに執筆作業へと移ります。
指定キーワード、レギュレーションなどに則って執筆を進めましょう。執筆時に不明点がある場合は、なるべく早く担当者へ相談すると良いでしょう。企業は土日祝に対応できないことも多いため、平日の日中に連絡しておくことが望ましいです。
ベンチャー企業では、土曜日の休みだろうが「わからないことがあったらビデオ通話」で質問対応してくれた方がいました。
大企業は仕組み化の塊なので、土日祝は連絡は基本的に返信が来ません。
納品
記事の執筆が完了したら、指定の納品方法に従って納品をおこないます。あらかじめ納期が指定されるため、遅れることがないようにスケジュール管理しましょう。可能なら納期を前倒しで納品することで、企業側から好印象を受けることができます。
病気やトラブルで万が一遅れが生じそうな場合は、なるべく早めに相談の連絡をすると良いです。事前連絡すれば応じてくれるケースも多いですが、連絡なしで納期に遅れてしまうと失注につながる恐れがあります。
まずは報告を第一にして、無理せず納品するように心がけましょう。
記事修正
納品した記事は企業側で一度チェックされ、必要に応じて修正依頼が来ます。企業側の要望にあわせて、記事を修正しましょう。修正依頼へ対応する際にも、期日が儲けられることが一般的です。もし早急な対応が難しい場合は、依頼ももらった時点で連絡しておくようにしましょう。
経験上ですが、修正依頼は1回で終わる場合がほとんどです。修正して欲しい内容は明確にフィードバックしてくれるため、焦らずに対応することをおすすめします!
しかし、直接契約なので修正対応が何回も遅れてしまうと問答無用で切られます。ドライだけど単価は高め。そんなところが直接契約の特徴と言えるでしょう。
WordPress入稿(ない案件もある)
WordPress入稿とは、WordPressというブログを簡単に作れるシステムに記事を納品することです。
通常の案件では、GoogleドキュメントやWordで原稿を納品して終わることが多いですが、WordPress入稿もクライアントによってはお願いされます。その分、少し単価が高くなります。
WordPress入稿は、執筆に慣れてきた段階でお願いされることが多いです。
よって、WordPressに先に慣れるためにブログアフィリエイトを先に初めておくのも良いでしょう。請求書を送る
報酬を受け取るためには、企業側へ請求書を発行する必要があります。クライアントによって提出フォーマットや締め日が設定されていることも多いため、ルールに従って発行すれば問題ありません。
企業側でフォーマットが用意されていない場合には、Excelや専用ソフトを使用して作成しましょう。記載すべき項目は、下記の通りです。
- 企業側の社名
- 請求日
- 自分の氏名・連絡先・住所
- 振込期日
- 振込口座
- 請求金額
請求書では、記事執筆の場合は、「タイトルをそのまま」記載してから「文字数」「文字単価」を合わせて企業に提出することが多いです。
ディレクションの場合は、WEBディレクション費用とひとくくりにして提出することが多いです。
ネット上にはExcelなどの請求書テンプレートが存在するため、不安な方は参考にすると良いでしょう。



請求書を初めて扱う人はとりあえずテンプレートをダウンロードしとけば大丈夫そうだな
振込手数料については各企業へ確認が必要ですが、企業側で負担するケースがほとんどとなります。備考欄に「恐れ入りますが、振込手数料は貴社負担にてお願いいたします」などと記載するのが一般的です。
入金
請求書を発行していれば、指定の振込期日までに報酬が入金されます。振込日は各企業によって異なりますが、月末の振込と設定している企業が多い印象です。
また、入金日を過ぎたらなるべく早めに入金確認をおこないましょう。金額に間違いがなければ以上で取引が終了となります。あとは同じ作業の繰り返しとなるため、追加での依頼などにどんどん対応しましょう!
ちなみに、入金日に入金しない人もごく稀にいます。実際に執筆者である私は数年前に未払いをくらって電話で支払いを要求したら逆ギレされたことがあります。何を食ったらこんな妖怪に育つのかと芯から感じました。
WEBライターが直接契約を獲得する3つの方法
WEBライターが直接契約を獲得するには、3つの方法があります。
獲得方法 | 詳細 |
SNSで募集を探す | Twitterのライター募集へリプライしたり、直接DMで営業する。 |
メディアサイトに自ら営業する | 問い合わせページから営業メッセージを送る。 |
Web編集プロダクションに営業する | 知り合いに業務委託契約でライター募集していないか聞いてみる |
各方法について、もう少し具体的にお伝えします。
SNSで募集を探す
1つ目は、SNSで募集を探す方法です。主にTwitterで募集している企業・クライアントが多いため、Twitterにて「#ライター募集」などと検索することで見つけられます。
SNSを活用するとクラウドソーシングよりも高単価で受注できるケースが多く、実力にもよりますが文字単価の平均は1.5〜3.0円といったところです。
約3,000文字の記事を作成する場合、文字単価1.0円→1.5円では報酬が1,500円も異なります。月に60記事作成するとしたら90,000円も収入が変わってくるうえ、クラウドソーンシングでは必須の手数料もかかりません。
募集条件や応募方法について記載されていることがほとんどなので、ルールに従ってリプライやDMで申し込みしたい旨を伝えると良いです。とくにWEBライティングのディレクターを肩書きとしているアカウントは定期的に募集しているケースがあるので狙い目。
- WEBライター
- WEBディレクター
- SEOコンサルタント
- メディア編集長
- ライティング代行事業の運営者
- オウンドメディア関係に携わっている決裁権者



いきなりフォローするのは緊張しちゃうわね・・・
この辺りの肩書きのある人はフォローしておくと良いでしょう。
また、InstagramやYouTubeで募集していることもあるため、Twitterで見つけられない場合は活用してみましょう。
下記のように動画自体で募集しているケースもあります。
収入の大幅UPが見込めるため、SNSを積極的に活用していきましょう。
メディアサイトに自ら営業する
2つ目はメディアサイトに自ら営業する方法です。
- メディアサイトの募集に申し込む
- メディアサイトの問い合わせページから営業する
上記のような方法で、メディアサイトとの直接契約を狙います。
直接営業をするのは少し勇気がいりますが、メリットが多いです。基本は断られることが多いかと思いますが、ライターを求めているメディアを探して前向きにチャレンジしてみましょう。



人見知りでも電話営業じゃなくメール営業なら少しハードルが下がるわね。メール文章もライティングの見せ所よね
Web系編集プロダクションに営業する
3つ目は、編集プロダクションへ営業する方法です。
編集プロダクションとは、各企業から業務委託で依頼を受けてコンテンツ作成をおこなう業者です。WEBライターは下請けのような形で仕事をもらえることが多く、クラウドソーシングのような手数料はかかりません。
一般的には正社員でライターや編集者を募集している企業が多いですが、業務委託で募集している企業も中にはあります。求人サイトや各企業のホームページにて募集要項を出しているため、チェックしてみると良いです。



実力主義だが、文字単価はTwitterより高いことが多いんだってな。
業務委託のWEBライターを募集している編集プロダクションを下記にいくつか紹介します。
上記のような企業ではWEBライターを求めているため、実力次第で採用される確率も高いです。積極的に応募してみましょう。
WEBライターが直接契約する方法:まとめ
本記事では、WEBライターが直接契約する方法について解説しました。
クラウドソーシングでの手数料の支払いで20%ほど取られるのはライターにとってきついですよね。
直接契約は、WEBライターにとって少しハードルが高いですが、クラウドソーシング案件になれたライターは積極的にチャレンジしましょう。
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