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文末表現一覧と種類:「です・ます調」「だ・である調」の使い方、使い分けや例文も合わせて解説!

文章を書く時に、語尾を「です・ます調」「だ・である調」の使い方で悩んでいませんか?

  • 「どちらが正しい使い方なの?」
  • 「どんな時に使い分けるの?」
  • 「ひとつの記事で、両方が混ざってもいいの?」

という疑問をお持ちではありませんか?

執筆をしている方であれば、一度は悩んだ経験がある「です・ます調」と「だ・である調」について、正しい使い方を解説します。

丁寧な印象の「ですます調」は、Web記事や企業説明に使用することが多いです。

簡潔で説得力のある印象を与える「である調」は、小説やコラムで使われていることが多いです。

文末表現が異なるだけで、全く違う印象を与えてしまうので、正しい使い分けが必要です。本記事では、文章を作成するうえで覚えておきたい文末表現について、例文を使ってわかりやすく解説していきます。

また、初心者の方は現在進行形で悩んでいると思いますので、この記事を参考に正しい使い方を身に付けましょう。

この記事では「正しい語尾の使い方を知りたい」というお悩みを、体験談や辞書などの観点から解決します。

具体的には

  • 「ですます調」「だ・である調」の使い方
  • 「ですます調」「だ・である調」の使い分け
  • 「ですます調」「だ・である調」を使うときの注意点
  • 文末表現一覧
  • 文末表現に変化をつける3つの方法
  • 文末表現の4つの注意点
  • シーン別の文末表現の使い分け

の順番にご紹介していきます。


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目次

「です・ます調」「だ・である調」の使い方と一覧

詳しく解説する前に、基本的な情報を簡単にまとめておきます。

スクロールできます
文体です・ます調だ・である調
正式名称敬体(けいたい)常体(じょうたい)
使い方丁寧で敬語を用いる敬語を用いらない
読者の印象親しみ・読みやすい説得力・威圧感・冷酷
用いられる書物教科書・ビジネス文書・解説文・説明書などニュース・新聞・論文・体験談など

それぞれの特徴について詳しく解説します。

「です・ます調」の特徴

正式には「敬体(けいたい)」といい、辞書で調べると以下のように記載されています。

口語(こうご)の文体の一つ。文末に「です」「ます」「ございます」などの丁寧語(ていねいご)を用いて書くもの。です・ます体。↔常体

(引用:広辞苑無料検索):https://sakura-paris.org/dict/%E6%98%8E%E9%8F%A1%E5%9B%BD%E8%AA%9E%E8%BE%9E%E5%85%B8/prefix/%E6%95%AC%E4%BD%93

口語(こうご)とは

①日常の会話で用いられることば。話ことば。口頭語(こうとうご)

②話ことばと、それをもとにした書きことばを合わせた言語体系(げんごたいけい)。現代語の総称。「~体」「~文(=現代の話ことばをもとにして書かれた文)」

文語(ぶんご)

(引用:広辞苑無料検索)https://sakura-paris.org/dict/%E6%98%8E%E9%8F%A1%E5%9B%BD%E8%AA%9E%E8%BE%9E%E5%85%B8/prefix/%E5%8F%A3%E8%AA%9E

敬体とは、文章の終わりを「~です」「~ます」にすることで、丁寧で読みやすく、語りかけるような親しみを感じる文章が特徴です。

「だ・である調」の特徴

正式には「常体(じょうたい)」といい、辞書で調べると以下のように記載されています。

文末に「である」「だ」を用いる口語の文体。である体。↔敬体

(引用:広辞苑無料検索):https://sakura-paris.org/dict/%E6%98%8E%E9%8F%A1%E5%9B%BD%E8%AA%9E%E8%BE%9E%E5%85%B8/prefix/%E5%B8%B8%E4%BD%93

文体とは

①文章の様式。口語体文語体和文体漢文体書簡体・である体(常体)・ですます体(敬体)など。

語句語法修辞(しゅうじ)・などにあらわれる文章表現上の特色。特に、その作家特有の文章表現上の特色。「簡潔な~」「漱石の~をまねる」

(引用:広辞苑無料検索)https://sakura-paris.org/dict/%E6%98%8E%E9%8F%A1%E5%9B%BD%E8%AA%9E%E8%BE%9E%E5%85%B8/prefix/%E6%96%87%E4%BD%93

常体とは、文章の終わりを「~だ」「~である」にすることで、力強さや説得力があり、内容を強調できる文章が特徴です。

場合によっては「威圧的」「冷酷」に感じることもあるので、使用する際には注意が必要です。

以下に「言い換え一覧表」を作りましたので、比較参考にしてください。

意味です・ます調だ・である調
断定です・でしただ・である
進行ます・ですだ・いる・する
伝達です・ますそうだ・らしい
否定ませんない
過去ました・でしただった・した
推測でしょうだろう・か
命令しなさいしろ・させろ
疑問でしょうか・ですか

「です・ます調」「だ・である調」の使い方

ここからは、みなさんが一番気になっている使い方について解説します。

「です・ます調」の使い方

「です・ます調」は丁寧語を用いるので、主に以下を執筆する場合に使われます。

  • ビジネス文書
  • 教科書
  • 解説文
  • 説明書(説明文)
  • 企業や商品(製品・サービス)の紹介文 など

これらは丁寧語や敬語が使われるため、読者に対して「共感してほしいとき」「自分の意見を聞き入れてほしいとき」などに使用されることが多いです。

「だ・である調」の使い方

「だ・である調」は敬語や丁寧語は用いられないので、以下を執筆する場合に使われます。

  • ニュース記事
  • 新聞
  • 論文
  • 小説
  • 体験談
  • ブログ記事
  • ビジネス記事 など

これらは口語(日常会話で使用されている言葉)を用いることで、読者に対して「説得するとき」「注意してほしいとき」などに使用されることが多いです。

もうひとつ、使い方には注意すべき点があります。

それは「威圧的な印象」を与える効果もあるということです。

使い方を誤ると「上から偉そうに言うな!」と受け取られ、心象を悪くする危険性があるので十分留意することが大切です。

また、「冷酷」な印象もあるため、親しみやすく書いたつもりが、逆に距離をおかれる場合もあるので使い方には注意してください。

ここで説明した内容を十分理解して、自分は何を書きたいのか?

何を書こうとしているのか?その内容によって使い分けましょう。

「です・ます調」「だ・である調」の使い分け

実際にどのような場面で、どのように使えばいいのか解説します。

「です・ます調」の例文

(例文1)

宇宙の広さについて考えたことはあるでしょうか

観測した結果、138億光年前に起こったビックバンによって、今も膨張を続けているそうです

このことから、宇宙の広さは138億光年以上の広さであることがわかります

(例文2)

今日は子供の誕生日なので、ケーキを作ろうと思います

ホールケーキにするか、ロールケーキにするか悩んでいます

どちらの例文も、柔らかい雰囲気で親しみがあります。

しかし、集中して読まなければ「記憶に残りにくい」とも言えるでしょう。

「だ・である調」の例文

(例文1-1)

観測した結果、138億光年前に起こったビックバンによって、今も膨張を続けているそうだ

宇宙の広さについて考えたことはあるだろうか

このことから、宇宙の広さは138億光年以上の広さであることがわかる

(例文2-2)

今日は子供の誕生日なので、ケーキを作ろうと思う

ホールケーキにするか、ロールケーキにするか悩んでいる

どちらも「言い切る」ことで、意思表示や主張、強さを感じます。

また、記憶に残りやすく、断定することで信憑性が増すような印象を受けます。

しかし、困っていたり悩んでいるときに、この文体で書かれると手を差し伸べようと思うでしょうか?

高圧的な印象があり、とても悩んでいるようには感じません。

このように常体を使用する際には、状況などによっても与える印象が変わってくるので使い方には注意しましょう。

「です・ます調」「だ・である調」一覧

「です・ます調」「だ・である調」それぞれの文末表現を一覧にしたので、執筆の際には、ぜひ参考にしてください。

「です・ます調」の文末表現一覧

意味語尾例文
断定~です彼は暑がりです
断定~でした彼は暑がりでした
進行~います彼は暑いので体を冷やしています
進行~です彼は暑いです
伝達~そうです彼は暑いそうです
推測~らしいです彼は暑いらしいです
否定~ません彼は暑がっていません
過去~ました彼は暑がっていました
過去~でした彼は暑いようでした
未来でしょう彼は暑いでしょう
命令しなさい彼は体を冷やしなさい
疑問でしょうか彼は暑いのでしょうか
疑問ですか彼は暑いのですか

「だ・である調」の文末表現一覧

意味語尾例文
断定~だ彼は暑いのだ
断定~である彼は暑いのである
進行~いる彼は暑がっている
進行~する彼は暑さを我慢する
伝達~だ彼は暑いそうだ
推測~である彼は暑いようである
否定~ない彼は暑がっていない
過去~だった彼は暑いようだった
過去~した彼は暑さを我慢した
過去~だ彼は暑さをしのいだ
未来~だろう彼は暑いだろう
命令~しろ彼は暑さを我慢しろ
命令~せろ彼に暑さを我慢させろ
疑問~だろうか彼は暑いのだろうか
疑問~か彼は暑いのか

文末表現を変えるだけで、すべて違った印象を受けます。

また、行動などの動詞によっても文末表現が変わってくるので、使い方には気を付けましょう。

ですます調の文末表現一覧

ですます調」は敬語を使っているので「敬体」ともいいます。

読み手へ優しく語りかけるような印象になるため、読みやすいのが特徴です。

会社説明やレビューなど、丁寧に伝えたいときに使うと良いでしょう。意味ごとに分けて解説します。

断定

言い切る表現に使用します。

文末表現使用例
~です今日の夕飯は鍋です
~ですね今日の夕飯は鍋ですね
~します今日の夕飯は鍋にします

確認・疑問

質問したい時に使います。

文末表現使用例
~ですよね今日の夕飯は鍋ですよね?
~ますよね今日の夕飯は鍋にしますよね?
~ですか今日の夕飯は鍋ですか?
~ますか今日の夕飯は鍋にしますか?

否定

異なるときに使います。

文末表現使用例
~ません今日の夕飯は鍋にしません

推測・提案・指示

提示したいときに使います。

文末表現使用例
~かもしれません今日の夕飯は鍋かもしれません
~ください今日の夕飯は鍋にしてください

提案・勧誘

意見を伝えるときに使います。

文末表現使用例
~でしょう今日の夕飯は鍋にするでしょう
~ましょう今日の夕飯は鍋にしましょう

過去・完了

過去にあった出来事に使います。

文末表現使用例
~でした今日の夕飯は鍋でした
~ました今日の夕飯は鍋を食べました

文末表現に変化をつける3つの方法

文末表現は変化が限られているため、文章が単調になりがちです。

同じ文末が続くと読みにくくなり、不自然な文になってしまいます。

変化をつけて文章を豊かにするにはどうすれば良いでしょうか。

3つの方法に分けて解説していきます。

疑問・提案をプラス

「~ではないでしょうか?」や「~はいかがでしょうか?」など、質問や提案を投げかけることで、読み手との距離がぐっと縮まります。

親近感を与えたり、考える時間を作るきっかけになります。

共感してほしいときに使うと良いでしょう。

疑問・提案例文
~ではないでしょうか少し寒いのではないでしょうか?
~はいかがでしょうかケーキと一緒に紅茶もいかがでしょうか?
~しませんか食事をしませんか?
~ましょう食べましょう
~してみてください味見してみてください
~おすすめしますスプーンで食べることをおすすめします

語順を変える

言葉の順序を変えることで、文末表現に変化が生まれます。

文節の順番で、強調したい部分が変わり、読み手への印象も変わります。

語順を変える方法として、2つご紹介しましょう。

  1. 倒置法を使う
  2. 書き出しを変える

例文を使って、解説していきます。倒置法を使う

倒置法を使うことで、文章にメリハリがでます。

単調だった文章が、リズム良く読めるようになります。

例文で解説していきましょう。

朝は最寄りの駅まで歩いて向かいます。帰りは健康のために一駅分歩いて帰ります。将来は元気でいたいので体力をつけています。今後はジムに通って本格的にトレーニングします。

語尾に「~ます」が続くことで単調なイメージになります。

語順を変えて「倒置法」を使用してみましょう。

朝は最寄りの駅まで歩いて向かいます。帰りは一駅分歩いて帰ります。それは健康のため!体力をつけて将来は元気でいたいのです。今後はジムに通ってトレーニングしようと思います。本格的に!

文章を入れ替えることで、豊かな印象となりました。

また、倒置法をいれることでインパクトが強くなり、読み手へ強い印象を与えられます。

書き始めを変える

同じ文章でも書き始めを変えるだけで、印象がガラリと変わります。

次の例文を見ていきましょう。

毎日、起床してすぐにコーヒーを飲みます。砂糖とミルクは入れずにブラックで飲みます。

長い文章を書いていると、似たような書き出しになってしまいます。

書き出しを変更して、文章を書き直してみます。

起床後は毎日コーヒーを飲んでいます。ブラックで飲むため、砂糖とミルクは入れません。

内容は同じですが、文章に変化が出ました。

読み進めるなかで単調に感じたら、書き始めを変えてみると良いでしょう。

動詞を名詞に変える

動詞を名詞に変更することで、語尾を変化させることもできます。

例えば「〜できます」を「〜可能です」と変えることで、「〜ます」を「〜です」に変更できます。

次の例文を見ていきましょう。

大学ではパソコンを使います。ブラインドタッチを練習しています。毎日1時間勉強しています。明日は2時間勉強ができます。

文末に「〜ます」が続き、読みにくさを感じます。

では、正しく文章を書き直してみましょう。

大学ではパソコンを使います。ブラインドタッチの練習が必要です。毎日1時間勉強しています。明日は2時間勉強することが可能です。

「ます」が「です」に変化することで、単調だった文章が読みやすくなりました。

文末を少し変えるだけで表現が豊かになるので、おすすめです。

文末表現の4つの注意点

文末表現で注意しなければいけないことがあります。

ポイントを覚えていないと、ちぐはぐとなり、読みにくい文章になってしまいます。

気持ちよく最後まで読んでもらうためにはどうすれば良いのでしょうか。

4点のポイントに分けて解説していきましょう。

文末表現の種類を統一する

文末表現は種類を統一することが大切です。

文体の種類を混在させてしまうと、読みにくい文章になるので注意しましょう。

次の例文を見ていきます。

星空がとてもきれいです。見ていると時間を忘れそうだ。流れ星を待って願い事をする。

ですます調」と「である調」が混在していることで、文章に違和感があります。

正しい文章に書き直してみましょう。

星空がとてもきれいです。見ていると時間を忘れそうです。流れ星を待って願い事をします。

種類を統一することで、違和感がなくなり読みやすくなりました。

文体を同じにすることで文章が読みやすくなり、内容を理解しやすくなります。

同じ文末表現を繰り返さない

同じ文体で統一すると、文末表現が単調になりがちです。

同じ文末表現は、3回以上繰り返すとしつこく感じてしまいます。

例文を使って解説していきます。

レポートの提出は明日します。間に合わないので、徹夜します。コーヒーを飲んで眠気を覚まします。朝までに終わらせます。

文章が平坦で稚拙な印象になります。

少し文章を変えて、正しく書き直してみましょう。

レポートの提出は明日です。間に合わないので、徹夜をすることにしました。眠気覚ましにコーヒーを飲んで終わらせます。朝までに!

少し文章を変えただけで、表現が豊かになり読みやすくなりました。

文体を統一すると、文末が偏ってしまうことが多くなります。

同じ文末は、3回以上繰り返さないように注意しましょう。

文末表現は言い切ろう

文末表現は「~です」「〜ます」「~である」「~だ」と言い切ることが基本です。

文末が「~だと考えられます」「~でしょう」ばかりだと、信憑性がない文章になってしまいます。

次の例文を見ていきます。

明日は雨になるでしょう。傘を持った方が良いでしょう。

この文章には、明日は雨になる「と思います」傘を持った方が良い「と思います」というニュアンスが感じられます。

曖昧な表現ばかり使用してしまうと、根拠性が薄く、不確かな情報と感じられやすくなります。

正しく文章を書き直してみましょう。

明日は雨になります。傘を持った方が良いです。

文章に説得力が生まれました。

正確な情報を伝えるためには、透明性の高い情報源が必要です。

言い切る文章を書くために、正しい情報を書くようにしましょう。

体言止めを多用しない

体言止めとは、文末を名詞にすることです。文章にメリハリが生まれ、スムーズに読めるのが魅力です。

ただし、体言止めを多用すると、文章が途切れてしまい、読みにくくなってしまいます。

次の例文を見てみましょう。

冬といえばおでん。1番のおすすめは大根。たっぷりつけると美味しくなるからし。最後まで飲み干したいおだし。

文章がブツブツと切れてしまい、リズムが崩れています。

箇条書きのような文章になり、冷たい印象を与えてしまう可能性があります。

何を伝えたいかも理解しにくく、読み手へ意図が伝わりにくいです。

伝えたいことが「1番のおすすめは大根」だとしたら、どのような文章が良いのでしょうか?

文章を書き直してみましょう。

冬といえばおでんの大根。1番のおすすめです。からしをたっぷりつけると美味しくなります。おだしは最後まで飲み干したくなる美味しさです。

流れるような文章になり、読みやすくなりました。

体言止めを使用し、1番伝えたい「おすすめの大根」を強調することもできています。

文章を豊かにするうえで、体言止めは有効ですが、使用頻度には注意が必要です。

また、正確な意図が伝わらないことがあるので、ビジネス文章での使用は気を付けましょう。

「です・ます調」「だ・である調」を使うときの注意点

文体の使い方には、注意点があるので解説します。

同じ文末を3〜4回以上繰り返さない

同じ文末表現を繰り返すと、文章が単調になり、返って読み辛くなります。

違う文末表現を使うことで、文章に変化をもたらし、読者離れを防ぐことができます。

そのため、同じ文末表現を3~4回以上繰り返し使うことは避けて、違う表現で文章に緩急をつける工夫をしましょう。

以下の例文を参考にしてください。

(悪い例文)

友人が買い物に行くそうです。

アイスクリームを買ったので、溶けそうです。

車で行けばよかったのに、歩いて行ったようです。

(良い例文)

友人が買い物に行くと言っていました。

アイスクリームを買ったので、溶けそうです。

車で行けばよかったのに、歩いて行くとは信じられません。

悪い例文をみると、同じ文末が続くので文章が読み辛く、三行の文章にも関わらず一行ずつがブツ切れの内容に感じます。

その反面、良い例文では文末表現に変化を持たせたので、読みやすくて一つの文章として成立しています。

文体は統一する

基本的に「です・ます調」「だ・である調」を混合して使うことは避けましょう。

理由としては以下の内容になります。

  • 文章のリズムが乱れる
  • 違和感がある
  • 読み辛い
  • 幼稚さを感じる
  • 読み進めると訳がわからなくなる

このようにさまざまなデメリットがあるので、文体は統一することを心掛けてください。

次に例文を参考に解説します。

(悪い例文)

他にはサラダと豚カツも一緒に作ろうと思います

今日の晩ごはんはカレーライス

みんな喜んでくれると嬉しいのである

(良い例文)

他にはサラダと豚カツも一緒に作ろうと思います

今日の晩ごはんは、カレーライスです

みんな喜んでくれると嬉しいです

例文をみてもわかるように、文体が統一されていないと読み辛くて、とても違和感があります。

意図的に使えるだけのライティングスキルが身に付くまでは、基本に沿った文章を執筆しましょう。

しかし、必ずしも混ざってはダメというわけではありません。

一部、以下のような例外があります。

  • 敬体の文中の箇条書きを常体で用いるとき
  • 会話や台詞

では、どのように書けばよいのか例文で説明します。

(敬体の文中の箇条書きを常体で用いた例文)

最近、肩が痛いので以下の二択で悩んでいます。

  • 病院へ行くべきか
  • マッサージをしてもらうべきか

家族にも意見を聞いてから、決めようと思います。

(会話や台詞の例文)

「肩が痛いんだけど、どう思う?」と子供に聞いたところ、

「気のせいだよ」と冷たい返答に落ち込んでいます。

私の好きな言葉で、人を指導するときには必ず思い出します。

「やってみせて、言って聞かせて、やらせてみて、ほめてやらねば人は動かじ。」

(山本五十六:やまもといそろく)

例文のように箇条書きや会話などは、常体を使うことで文章にメリハリができて読みやすくなります。

断定表現をできるだけ使う

文章を書く場合は、読者に「記載情報は確かなものだ」と信頼させる必要があります。

そのためには、断定表現(「〜です」「〜ます」「〜だ」「〜である」)を積極的に使いましょう。

「~でしょうか」「~だと思います」「~だろうか」などの不確定要素が混ざると、「この情報は正確なの?」と不信感を抱きます。

(悪い例文)

車でドライブに行こうと思います。

しばらく動かしていませんが、数カ月前に点検してもらったので大丈夫でしょう。

しばらく動かしていませんが、数カ月前に点検してもらったので大丈夫だろう。

(良い例文)

車でドライブに行こうと思います。

しばらく動かしていませんが、数カ月前に点検してもらったので大丈夫です。

しばらく動かしていないので、数カ月前に点検してもらったので大丈夫だ。

悪い例文だと、「不明瞭」で「不安」な印象を受けます。

その反面、断定表現を使った良い例文は「言い切る」ことで「安心感」があり、「信用できる」印象を受けます。

文章内容によって、文末表現を使い分けることがとても重要になるので、適切な言葉を選びをしましょう。

特に情報発信の記事を執筆している人は、信憑性がとても大事なので、「この情報は正確だ」と「言い切る」ことが重要です。

シーン別の文末表現の使い分け

シーン別で「~です」「~ます」と「~である」「~だ」でどちらが適しているか解説していきましょう。

ビジネスメール

ビジネスメールでは「ですます調」を使用した方が良いでしょう。

読み手に対して、丁寧な印象を与えることができます。「である調」は相手に対して威圧的な印象を与えるので、やわらかい印象の「ですます調」が良いといえます。

仕事の報告書

社内報告書は、種類によって文末表現は変わります。

基本的には、事例や箇条書きにまとめた書類には「である調」を使用します。

上司や目上の方に対しての報告書や説明は「ですます調」がベターでしょう。

ただし、会社によっても変化するので1度確認するのが無難です。SEO記事

SEO記事では「ですます調」を使用しましょう。

丁寧な語りかけで、読者にやわらかく伝わります。

「である調」だと高圧的に感じ、冷たい印象になります。

不特定多数の読者が目にするので、印象の良い「ですます調」を使いましょう。

WEBライターは「です・ます調」を使う案件がほとんど

まずは、どのような案件があるのか、求人サイトの情報から一部ご紹介します。

  1. フィットネス記事のWEBライターの求人

最低2000文字~、フィットネス・健康関連の記事を執筆

  1. WEBライター作成スタッフの求人

WEBコンテンツの執筆と編集
ブログ記事の制作
SEO最適化されたコンテンツの作成

(引用サイト:求人サイト indeed

このように情報発信や製品紹介の記事、ブログ記事、WEBコンテンツなどの案件がほとんどです。

基本的に企業は宣伝効果を目的としているため、商品やサービスの紹介、製品の情報をお客様に提供し、購入してもらう必要があります。

「だ・である」の文体で執筆すると、読者に「威圧感」を与えることがあり、企業の心象を悪くしかねないので十分注意してください。

そのため、WEBライターの案件では、優しくお伺いをたてるイメージで、「です・ます調」を使うのが一般的となります。

「です・ます調」「だ・である調」の使い方と一覧:使い分けや例文も合わせて解説!:まとめ

この記事では、「です・ます調」「だ・である調」の使い方を解説してきました。

  • 文章を執筆するときには「信憑性」を重視するため、断定表現を使って「言い切る」こと。
  • 読み辛いので「です・ます調」「だ・である調」を混合させないこと。
  • 状況に応じて表現方法を使い分けること。
  • WEBライター案件は、「です・ます調」で執筆することがほとんどであること。

これらのことを忠実に守ることで、ライティングスキルが向上します。実体験をもとにした、本当に役立つ基本的なノウハウなので、ぜひ参考にしてください。

この記事では、「ですます調」と「である」調について解説してきました。

文体を統一して、同じ文末を避けることで読者に負担のない文章を書くことができます。シーンによっても、適切な文末表現があるので、使い分けることをおすすめします。

ぜひ参考にしてください。

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この記事を書いた人

WEBEAT 片山のアバター WEBEAT 片山 WEBライター・WEBディレクター

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