- 「『抑える』と『押さえる』の正しい使い方を教えてほしい?」
- 「『抑える』と『押さえる』の違いや例文を教えてほしい?」
という疑問をお持ちではありませんか?
この記事では辞書やWebライターをしている筆者の経験の観点から解説します。
具体的には
- 「抑える」と「押さえる」の違いと使い分け方
- 「抑える」の意味や用法
- 「押さえる」の意味や用法
の順番にご紹介していきます。
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「抑える」と「押さえる」の違いと使い分け方
「抑える」と「押さえる」はどちらも「おさえる」と読みますが、次の違いがあります。
- 抑える :「勢いを止める、それ以上にならないようにする」こと
- 押さえる:「何かに圧力をかける、要点に注目する」こと
辞書で調べると以下のように記載されています。
(抑える:おさ・える)
(1)物事の勢いをくいとめる。「火勢を-・える」
(2)力で相手が自由に振る舞えないようにする。「反対意見を-・える」
(3)感情が外に現れないようにする。「怒りを-・える」
(4)度をこさないようにする。「出費を-・える」
(引用サイト:広辞苑無料検索 ハイブリッド新辞林)
(押さえる・お・さえる)
(1)上から力を加えて動かないようにする。「文鎮で半紙を-・える」
(2)手や物を体の一部にあてがう。「耳を-・える」「傷口をガーゼで-・える」
(3)他の者の物品を自分の管轄下におく。「財産を-・える」
(4)重要な点を認識・理解する「要点を-・える」
(引用サイト:広辞苑無料検索 ハイブリッド新辞林)
辞書の意味を分かりやすく要約すると、次のような違いがあります。
抑える
- 「力・感情・言動」をコントロールして、それ以上大きくならないようにすること
押さえる
- 物に圧力をかける
- 自分の管理できる範囲におく
- 要点に注目する
「押さえる」の使い方については、一言で言い表すことができませんが、主に「物に圧力をかける」場合を表現するときに使われることが一般的です。
「抑える」の意味と用法
「抑える」の意味とは、「何かをコントロールして、それ以上大きくならないようにする」ことです。
少し漠然としているので、例文を使って分かりやすく解説します。
- 彼は喜びの感情を抑えることができなかった
- 久しぶりにご主人に会えたので、愛犬は喜びを抑えられないようだ
- 犯罪者は欲望を抑えらず、犯罪に手を染める
- 感情を抑えられない人は他人と衝突することが多い
- この感情の高ぶりを抑えることは誰にもできない
- パンデミックを最小限に抑える
- 価格高騰で家計の出費を抑える
- 転倒したときに捻挫したが、痛みを抑える薬はないのか?
- 救急車が住宅街を通過すると番犬が吠えるが、鳴き声を抑える方法はないのか?
- 神社の鐘を鳴らすけど、力を抑えて鳴らした方がよい
このように例文の上から5番目までは「人の感情をコントロールする」内容で、6番目から10番目までは「範囲・費用・痛み・声・力をコントロールする」内容になっています。
また、漢字にも意味があり、辞書で調べると以下のように記載されています。
(抑:《音読み》よく、《訓読み》おさ・える、そもそも)
①{動詞}おさえる(おさふ)。上から下へとおしつけて止める。また、あばれたり起きたりするものをおさえつける。
②{接続詞}そもそも。話をいったんおさえて、反対の見方を出して選ばせる感じをあらわすことば。それとも。
③{接続詞}そもそも。話をおさえて、別の見方を示して尋ねるときのことば。それでは。さて、ところで。
(引用サイト:広辞苑無料検索 学研漢和大辞典)
このように漢字一文字にも意味があり、「動詞と接続詞」の使い方によっても意味が異なります。
また、素異義語には次の言葉があります。
食い止める、押止める、塞きとめる、阻止、抑止、取り押さえる、捕獲、捕まえる、捉える、収拾、牛耳る、束ねる、縮める、狭める、削る、減らす、支配、コントロール、セーブ、ブロック、立ちふさがる、治めるなど
多くの類義語があるので、「抑える」の使い方に困った場合や正確な意味を忘れてしまった場合などは無理をせず、類義語を使って読者に分かりやすい文章を書きましょう。
「押さえる」の意味と用法
「押さえる」の意味とは、「圧力をかけて押す・動きを封じる・差し押さえる・把握する」ことです。
日常的に使われている言葉なので、みなさんも分かっていると思いますが、例文をご紹介します。
圧力をかけて押す場合
- 壁を手で押さえる
- シートが風で飛ばないように押さえていた足を動かす
- 背中を押されたので転倒した
- 傷口をタオルで押さえる
- 体の痛い部位を手で押さえることを「手当て」と呼ぶ
動きを封じる場合
- 適の侵略を押さえる
- 愛犬が暴れだしたので動きを押さえた
- 窃盗の犯行現場を押さえる
- 低気圧を高気圧が押さえている
- ピッチャーはファーストランナーに対して、牽制球で進塁を押さえている
差し押さえる場合
- 横領をした証拠を押さえる
- 芸能人のスキャンダルを押さえた
- 歓送迎会の店を押さえる
- 車検の予約を押さえる
- 財産を差し押さえられた
把握する場合
- 試験問題の要点を押さえる
- 試合で勝つには相手の弱点を押さえることだ
- 彼女の好き嫌いは押さえている
- 神社の参拝方法は押さえている
- 先生はポイントを押さえているから教え方が上手だ
このように「押さえる」を使う場合は、状況や表現したい内容によって解釈が異なるので、使い方に注意しましょう。
また、漢字一文字の意味を辞書で調べると、以下のように記載されています。
(押:《音読み》おう、《訓読み》お・す、お・さえる)
①{動詞}おす。おさえる(おさふ)。おしかぶせておさえる。転じて、上からおしつける。「押印=印を押す」
②{動詞}お上(カミ)の力で犯人をとりおさえる。権力でおさえつける。「押送(犯人をとりおさえて送る)」「押収」
③{動詞}物品をおさえて抵とする。「低押」
④「花岬」とは、記号ふうの署名のこと。
《解字》
会意兼形声。甲は、からをかぶせて封じたさま。押とは「手+音符甲」で、外からかぶせておさえること。
(引用サイト:広辞苑無料検索 学研漢和大辞典)
このように漢字にも意味があり、主に「上から圧力をかけたり、権力で勢いを弱めたりする」場合に使われます。
また、類義語には次の言葉があります。
制約、セーブ、限定、限る、軽減、削る、縮減、食い止める、、阻止、阻む、制御、、噛みつぶす、堪る、没収、召し上げる、接収、圧抑、抑圧、弾圧、圧伏、封じる、禁じる、阻害、邪魔、禁ずる、禁断など
これだけの類義語があるので表現したい状況に応じて、読者が読みやすい文章を類義語も使って書きましょう。
まとめ
この記事では、「抑える」と「押さえる」の違いと使い分け方を解説してきました。
- 「抑える」とは、「何かをコントロールして、それ以上大きくならないようにする」こと
- 「押さえる」とは、「圧力をかけて押す・動きを封じる・差し押さえる・把握する」こと
ぜひ参考にしてください。