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「登る」と「上る」の意味や使い方が分からない?違いや用法を分かりやすく解説!

  • 「『登る』と『上る』は、何が違うの?」
  • 「『上にあがる』意味として使っているけど、他の意味もあるの?」

という疑問をお持ちではありませんか?

この記事では辞書やWebライターをしている筆者の経験の観点から解説します。

具体的には

  • 「登る」と「上る」の違いや使い分け方
  • 「登る」の意味や用法
  • 「上る」の意味や用法

の順番にご紹介していきます。

目次

「登る」と「上る」の違いと使い分け方

「登る」と「上る」は、どちらも「のぼる」と読みますが、次の違いがあります。

  • 登る:高い「場所へ移動する」こと
  • 上る:高い「位置や地位へ動く」こと

辞書には以下のように記載されています。

(登る:のぼ・る)

上の方へ移動する。「柿の木に-・る」

(引用サイト:広辞苑無料検索 ハイブリッド新辞林

(上る:のぼ・る)

(1)上の方へ行く。「坂を-・る」

(2)上流の方へ行く。「鮭(さけ)が川を-・る」

(3)上京する。

(4)数量が、結果としてある大きな値になる。達する。「数億に-・る被害」

(5)興奮する。逆上する。「頭に血が-・る」

(6)その場に出される。「話題に-・る」「食卓に-・る」

(引用サイト:広辞苑無料検索 ハイブリッド新辞林

辞書によると次の違いがあります。

  • 登る:「上の方へ移動する」こと
  • 上る:「位置・値・感情が高くなる、話題になる」こと

この2つはどちらも「上にあがる」という意味がありますが、「登る」の説明にある「移動」にはどのような意味があるのでしょうか?

辞書には以下のように記載されています。

(移動:いどう)

位置を変えること。移り動くこと。移し動かすこと。

(引用サイト:広辞苑無料検索 ハイブリッド新辞林

移:い、うつ・る)

①{動詞}うつる。うつす。横にずれる。ずれて動く。位置や時間がしだいにずれていく。

《解字》

形声。「禾(いね)+音符多」。多(おおい)には直接の関係はない。もと稲の穂が風に吹かれて、横へ横へとなびくこと。→型に横へずれる意を含む。

(引用サイト:広辞苑無料検索 学研漢和大辞典

(動:どう、うご・く)

①{動詞}うごく。もと、とんとんと上下にうごく意。のち広く、運動や行動の意に用いる。

《解字》

会意兼形声。重は「人が地上を足で突く形+音符東(つらぬく)」の会意兼形声文字。体重を足にかけ、足でとんと地面を突いたさま。動は「力+音符重」で、もと、足でとんと地を突く動作。

(引用サイト:広辞苑無料検索 学研漢和大辞典

このように「移動」とは、「足で上下左右に動く」という意味があり、「登る=足で上に移動する」となります。

そのため、「登る」とは次のように使います。

  • 山を登る
  • 階段を登る
  • 崖を登る

一方「上る」とは次のような使い方をします。

  • 頭に血が上る
  • 鮭が川を上る
  • 話題に上る

使い分けが難しいように感じますが、意味さえ理解できれば使いこなせます。

「登る」の意味と用法

「登る」の意味とは、「足で上に移動する」ことです。

例文を使って分かりやすく解説します。

  • 正月は富士山に登って、ご来光を拝もう
  • ライブステージの階段を登る
  • 庭木の剪定(せんてい)をするため、脚立に登る
  • ロフトにある荷物をハシゴに登って取る
  • 作業現場では足場に登って作業する
  • ロッククライミングは岩に登る競技だ
  • お城の天守閣に行くには急な階段を登るしかない
  • 見晴らしの良い高台まで登ってみた
  • 猫が高い場所に登って降りられないようだ
  • 豚もおだてりゃ木に登る

このように「足を使って、高い場所に移動する」ときに使います。

そのため、「登る」を「高い場所に移動」に置き換えて表現することもできるので、先程の例文を使って置き換えてみます。

  • 正月は富士山(の高い場所に移動し)て、ご来光を拝もう
  • ライブステージの階段(の高い場所に移動する)
  • 庭木の剪定(せんてい)をするため、脚立(の高い場所に移動する)

置き換えても文章は理解できるので、「登る」の使い方は間違っていないことが証明できます。

また、漢字にも意味があり、辞書には次のように記載されています。

(登:《音読み》とう、と《訓読み》のぼ・る、のる)

①{動詞}のぼる。上にのぼる。

③{動詞}のぼる。高い位につく。また、高級の試験に合格して上位のランクにつく。

④{動詞}書類の上にのせる。「登録」「登記」

⑤{動詞}人を上位に引きあげて用いる。「登傭(登用)」

(引用サイト:広辞苑無料検索 学研漢和大辞典

漢字単体でも「上にのぼる」という意味があり、他の漢字と組み合わせることで違う意味になります。

また、類義語には次の言葉があります。

上げる、立昇る、昇る、立ち上るなど

類義語も「上にあがる」という意味があるので、「登る」以外にも類義語を使って読者が割りやすいように執筆しましょう。

「上る」の意味と用法

「上る」の意味とは、「位置・値・感情が高くなる、話題になる」ことで、表現方法がいくつかあるので、例文を使って分かりやすく解説します。

位置が上る場合

  • 今日は九州から東京へ行くため、上りの新幹線に乗車した
  • 鮭が川を上る
  • 階段を上る

値が上る場合

  • 被害総額は1億円にも上る
  • 大谷選手の契約金は1000億円にも上る
  • インドの人口は14億人にも上り、世界人口の約18%を占めている

感情が上る場合

  • 私の感情を逆なでするような言動があり、頭に血が上っている
  • ケンカをして頭に血が上った

話題が上る場合

  • 家族会議でマイホームを購入する話題が上った
  • 今後の進路について話題に上る
  • 映画が話が話題に上った

食卓に上る場合

  • 昨日のカレーの残りが今日も食卓に上る
  • 豪華な料理が食卓に上る

このように「上る」とは、さまざまな状況で使われますが「何かの上にあがる」として捉えると、理解しやすいかもしれません。

また、漢字の意味を調べると、以下のように記載されています。


(上:《音読み》じょう、《訓読み》うえ、うわ、かみ、あ・げる、のぼ・る)

①{名詞・形容詞}うえ(うへ)。かみ。位置・場所・順序・品性・価値などが高いほう。また、物・物事の流れのもとのほう。また、物・物事のもとのほうであるさま。

《解字》

指事。ものが下敷きの上にのっていることを示す。うえ、うえにのるの意を示す。下の字の反対の形。

(引用サイト:広辞苑無料検索 学研漢和大辞典

このように「上」という漢字には「優位性や下にあるものの上」という意味があり、「上る(のぼる)=上」と解釈しても良いでしょう

また、類義語には次の言葉があります。

上がる、増加、高まる、アップ、上昇、栄達、向上、上進、立てる、挙げる、起こす、差す、出世、差し上るなど

「上る」だけでなく類義語も使えば、表現にも幅が広がり、読者にも読みやすい文章を執筆できるでしょう。

まとめ

この記事では、「登る」と「上る」の違いや使い分け方を解説してきました。

  • 「登る」とは、「足で上に移動する」こと
  • 「上る」とは、「位置・値・感情が高くなる、話題になる」こと

ぜひ参考にしてください。

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この記事を書いた人

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