同調圧力とは、少数意見をもつ人に、多数派の意見を暗黙のうちに強制させることです。
同調圧力が強いといわれる日本で、「生きづらいなぁ」と感じる人も多いと思います。
その背景には、文化や心理が深く関わっています。理由を理解していれば、対処法がみえてきます。
- 「自分の意見をいいたくても、いえない時はどうすればいいの?」
- 「空気を読んで、周りにあわせないといけないのがしんどい」
- 「断りたくても断れない雰囲気の時になんていえばいいの?」
という疑問をお持ちではありませんか?
そこでこの記事では同調圧力から解放されたいというお悩みを解決します。
具体的には
- 同調圧力をかける人の特徴
- 同調圧力が高いと感じるシーン
- 同調圧力をかける人への対処法
の順番にご紹介します。
5分くらいで読めますし、同調圧力との付き合い方が劇的に改善される可能性が高いので、まずはご一読を!
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同調圧力をかける人の特徴
同調圧力をかける人の心理状態を理解することで、その人とどう付き合えばいいのかがみえてきます。
出る杭を必ず打ってくる
同調圧力を表すことわざとして、「出る杭は打たれる」があります。例えば、
- 転校生で容姿が良かったり、勉強やスポーツができる人に対し、スクールカーストのトップグループによりいじめが発生し、周りも巻き込まれる(逆らうと自分がいじめられる)
- 会社で優秀な部下がいた場合、上司から妬まれ、ある事ない事をいいふらし、周りを巻き込み評価を下げようとする(上司に逆らうと昇格などに影響が出る)
周りと比べた時に、何かが抜きんでていたり、他の人とは違う考え方や行動をして成功した人は対象になりやすいです。
この背景にある心理状態は「嫉妬」です。自分より優秀な人を見ると負けたくない、羨ましいと感じ、同調圧力で芽をつもうとしてきます。
このような人達は、「他人の成功を喜べない器の小さい人なんだなぁ」と思っておきましょう。
友人や会社の同僚など身近な存在の人ほど注意してください。
松下幸之助さんの名言で「出過ぎた杭は打たれない」という言葉もあるので、同調圧力に負けず、自分を信じて道を突き進む事も大切です。
正義感が強い
同調圧力の代表的な例としてあげられるのが、コロナ渦において出現した「自粛警察」です。
- マスクをつけていない人を注意する
- 自粛期間にお店を開けている飲食店、県外ナンバーへの誹謗中傷
- SNSで外出している人を攻撃する
日本では法律上ロックダウンができません。そのため、政府から自粛や推奨といった曖昧な表現で伝えていたので、このような現象が起きたと考えられます。
この背景には「村八分」という昔の日本の文化が関係しています。江戸時代から昭和初期にかけ、日本は村社会でした。村八分は秩序を乱したり、掟や慣習に従わない人に制裁を加えることです。
例えば、農作業をみんながしている時サボっていたのに、収穫の時に分け前をくれという人や、盗みなど犯罪をおこなった人を許しませんでした。
元々は、怠け者や犯罪者に対しておこなわれていたことが時を経て、少数派を痛めつける流れに変わってしまいました。
マスクの着用は強制ではありませんし、自粛期間でもお店をあけなければ生活ができない、冠婚葬祭や出産の里帰りなど事情があって地元に帰らなければいけなかった人もいたはずです。
大多数の人がしていることと違うことをしている人は間違っていると感じる正義感の暴走から「自粛警察」という同調圧力がうまれました。
もう一つの原因として、脳内物質が関係しています。
日本人は、愛情ホルモンとも呼ばれるオキシトシンの受容体密度が高いといわれています。
オキシトシンは「困っている人の為になにかしたい」という気持ちを引き起こします。
日本が災害時など助け合いの精神が強いのはそのためです。しかし、負の側面もあり、「みんなやっているのに、あの人はやっていない」という感情がでてしまうのです。
すると、他の人と違うことをしている人を排除しようとして、攻撃をします。
「正義のために他人を罰している」と感じるとドーパミンが分泌されて、さらに攻撃に拍車がかかってしまうのです。
正義感で攻撃してくる人は、多数派の意見を押し付けてきます。そんな人に、自分の意見をぶつけても相手がヒートアップしてしまうだけです。
自分の意見をいったところで聞く耳を持っていないので、聞き流す(受け流す)ようにしましょう。できることなら、その集団から離れる、SNSをやめるなどした方がストレスは減ります。
自分の意見が正しいと思い込んでる
自分の意見が正しいと思い込んでいる=周りの意見に流されやすい人です。
テレビや新聞、周囲の人の意見で多数派の意見が正しいと思っています。
数年前の常識が今では通じないなんて事は、よくある話です。
子供の頃に親から「コーラを飲むと骨が溶けるからあんまり飲まないで」といわれ、飲みたくても我慢していたのを覚えています。
今ではそんなことあり得ないと分かりますが、その当時はみんなそう思っていました。
ほとんどの人はろくに調べもせず、ちまたで言われている意見を鵜呑みにします。
そして、自分の意見と違うことをいっている人を毛嫌いします。
対処法としては、「そういう意見もあると思うけど、自分はこう思っている」と相手の意見を聞き入れたうえで、自分の意見をはっきり言う事です。
情報を精査し、裏付けがあれば他人の意見に惑わされる事もありません。
仲間外れを嫌っている
学校や職場などでは、グループで行動することが多くみんなと違う行動をすると仲間外れにされるケースがあります。
- いじめが発生した場合、いじめる側にならないと仲間外れにされる
- 飲み会に参加しないとノリが悪いといわれ仲間外れにされる
このような心理状態を「黒い羊効果」といいます。孤独を恐れ、仲間が多くないと安心できないため、多数派に寄り添います。同調圧力で繋がっている仲間なんて寂しいですよね。
人間は、集団で行動した方が安心感を得られるため、孤独を恐れます。さらに、日本人は協調性が高いので、周りにあわせようとする気持ちが強いです。
しかし、自分と合わない集団の中で生活していても辛いと思います。
自分の信頼できる人、自分の居場所を見つけておけば周りの意見に流される事もないですし、無理にあわせる必要もありません。同調圧力ではなく、心からつながれる人を見つけましょう。
権威性に弱い
同調圧力に負けてしまう人は、自分の意思が弱い為、権威性がある(自分より立場が上の)人に従ってしまいます。
会社の会議で上司よりも良い案が浮かんでいたとしてもいいづらかったり、上司が残業していると帰りづらかったりします。
権威性に負けない為には、自分の意見に自信を持ち、意思をしっかりと伝えるしかありません。コツとしては、相手の意見も取り入れつつ、自分の意見を伝えます。そのうえで再度、相手の意見を聞けばさらに印象は良くなります。
例えば、商品の改善点を話し合う場合「商品の改善点は原材料との事でしたが、今回をきっかけにパッケージも一新し、SNS映えする見た目にすればさらに売上が伸びると思いますが、いかがでしょうか?」という感じです。
ただ、自分の意見をいっただけでは反感をかってしまう事もあるので、相手の主張も尊重しつつ、自分の意見を伝えてみましょう。
異なる意見を受け入れる器量がない
同調圧力をかける人は、固定観念に縛られている為、異なる意見を受け入れられません。
- 男性は仕事、女性は家事・育児をするべきだ
- 有給休暇を申請する人が許せない
- LGBTQを受け入れられない
私が以前務めていた会社は、男社会で有給申請を認めない風潮があり、会社を辞める時も有給を消化せずに辞めていく人がほとんどでした。
しかし、当時の上司が退職する際に、有給申請をおこない、消化してから退職しました。
そのあとに私も含め、退職する人は有給申請を出してから退職しています。
私の上司は、「有給は権利だから使えないのはおかしい!」と会社の悪い風潮を変えました。同調圧力に屈しなかった元上司は憧れの存在です。
固定観念をくつがえすのは勇気がいりますが、いい事はいい、悪い事は悪いとはっきりと意思表示することが大切です。
同調圧力が高いと感じるシーン
同調圧力はさまざまなシーンで発生します。例とかわし方をお伝えするので、ぜひ参考にして下さい。
会社終わりの飲み会
コロナも落ち着き、会社の飲み会が増えたという方も多いと思います。
「参加は自由だけど来れる?」と表向きは自由参加でも、なんとなく断れない雰囲気をだしてきます。そんなときのかわし方は、
- 実は、朝から体調が悪いんです。迷惑をかけたらいけないので今日は帰ります。
- 今日は記念日で、彼氏(彼女)を待たせてるので、行けないです。
- 妻(夫)が外出する為、子供の面倒をみないといけないので、参加できないです。
注意点は、行きたくないとストレートに伝えるのではなく、行きたいけど理由があっていけないと伝える事です。理由については、相手にバレない嘘ならなんでもいいです。
毎回断ると感づかれてしまいますし、そのあとの仕事にも影響してくるので、うまく使いこなしましょう。
同調圧力をかける人への対処法
同調圧力をかけてくる人に対して具体的にどうすればいいの?と感じている方は、以下の記事をぜひ参考にして下さい。
大切なのは、自分の意見をしっかりと持つことです。
同調するフリをする
自分の意見を押し付けてくる人には、同調するフリをしましょう。相手がいってくることに対して、「そうだよね!」と共感し、相づちをうっておけば大丈夫です。
反論しても相手が納得する可能性は低いので、聞き流しておきましょう。
自分の意見をもっていれば、相手の意見に流される心配もありません。
付き合う仲間を変えられそうなら変える
一緒にいて、苦しい思いをしているならそのグループや環境を変えてみましょう。
なかなか難しいかもしれませんが、いいたいことをいえない仲間は本当の仲間ではありません。
自分が嫌な人とは付き合わない、仕事が嫌になるぐらいなら仕事を変えるなど自分を
守るために環境を変える事です。
私も同調圧力や会社付き合いが嫌だと感じ、独立開業しました。スタッフも雇っていますが、自分が感じた嫌な思いをスタッフにさせないように気を付けています。
環境を変える事で、ストレスからも解放されました。
ひとりで抱え込まずに相談する
同調圧力に限らず、悩んでいる時は、誰かに相談しましょう。家族、友人、学校の先生、会社の人事部などがあります。周りに相談できる人がいない場合は、電話やチャットで相談する事もできますので、以下のサイトをご紹介します。
人はひとりでは生きていけません。だからこそ集団生活をするのですが、集団の中で苦しんでいては本末転倒です。
他人は変えられませんが、自分を変える事はできます。
悩んだり、苦しい時は誰かに相談したら、気持ちが楽になります。周りにあわせるのではなく、自分を守ることを優先してください。
まとめ
この記事では、同調圧力をかける人の特徴やシーン、対処法を解説してきました。本記事のまとめは以下のとおりです。
↓まとめの内容
- 同調圧力には「村八分」という昔の日本の文化が背景にある
- 相手の意見も取り入れつつ、自分の意見を伝え、そのうえで再度、相手の意見を聞けばさらに印象は良くなる
- いい事はいい、悪い事は悪いとはっきり意思表示する
- 世間でいわれていることは本当に正しいのか自分で調べ、自分で判断する
- 周りに相談できる人がいない場合は、「まもろうよこころ「あなたのいばしょ」などのサイトで電話やチャットで相談する
今回は、同調圧力のすべてをお伝えさせていただきました。実体験をもとにした、本当に役立つノウハウなので、ぜひ参考にしてください。