人と比べるのをやめた結果、楽になるだけではなくパフォーマンスも向上しました。
- 「SNSで幸せそうな人を見ると、自分と比べて落ち込んでしまう」
- 「周りと比べて自分は底辺だと思ってしまう」
- 「どうすれば人との比較をやめられる?」
という方はいませんか?
具体的には
- 筆者が実際に人と比べるのをやめた結果どうなったか
- 人と比べるのをやめる方法
- どうしても人と比べてしまう場合の考え方
の順番にご紹介していきます。
5分くらいで読めますし、落ち込んだ感情が劇的に改善される可能性が高いので、まずはご一読を!
人と比べるのをやめた結果、人生が楽しくなった
私が人と比べるのをやめた結果、ストレスが激減しパフォーマンスが向上しました。
本記事を書くにあたり、簡単に自己紹介させてください。

私はタヒチアンダンス教室に8年間通い、教室のアシスタントも経験。
ダンスの大会にも数回出場し、トップを目指す中で一番の足かせだったのが『人と比べて自分は劣っている』という思いでした。
私が人と比べるのをやめたきっかけは、羨ましいと思う人と自分がもし入れ替わっても、そこに自分の幸せはないと気づいたからです。
人と比べるのをやめたことで、自分の良さを追求できるようになりました。
伸び伸び踊れるようになり、2022年夏の大会では3位入賞。
今回は自分の体験談や、たくさんのダンサーと出会った中で得た経験をもとに解説していきます。
人前に立つのが怖くなくなった
人前に立つのが苦手な人に理由を聞くと、以下のような返事が返ってきます。
- 周りより太っている、老けているなど容姿に自信がないから
- みんなより下手くそだから
- 自分だけミスするのが怖いから
このように、周りと比べて自分が劣っていると決めつけてしまうと、人前に立つのが怖くなってしまいます。
人前に立つのが怖くてしょうがないときは、人と比べるのをやめて自分を一旦見つめなおしてみてください。
今の自分は、長年受け継がれた遺伝や乗り越えてきた苦難の日々など、かけがえのない時間が作りあげたものです。



周りと比べて劣っていると決めつけるのはやめましょう。
「あの人よりうまくできるだろうか」「みんなは失敗していないけど自分はきっとダメだ」など、人との比較を続けていても負の連鎖に陥るだけです。
「自分はここまでよくがんばってきた。ここまで乗り越えてこれたのだから、きっと今回も乗り越えられる」と言い聞かせてみると気持ちが楽になりますよ。
評価が低くても気にしなくなった
人と比べるのをやめれば、周りからの評価を気にせず気持ちが楽になります。
「同期は仕事ができて評価も高いのに、自分は仕事ができない」
「自分はみんなより点数が低い」
など、自分と人との評価を比べてネガティブになっていませんか?
努力の成果は人それぞれです。
人と比べるよりも、自分ともっと向き合ってみると良いでしょう。
- 仕事で良い評価を得るために努力をした人
- 良い点数をとるためにがんばった人
このような人は他人の評価と比べるよりも、自分の努力をいったんほめてあげてください。
努力すること自体、誰でもできるものではありません。
その上でさらに評価を上げるにはどうしたら良いかを考えると、ステップアップできるでしょう。



それでも他人からどう見られているか気にしてしまう方もいますが、案外みんな自分のことで精いっぱいで、他人のことなどさほど気にしていません。
あなたの点数が低いことなど、今頃みんな忘れていますよ。
他人の幸せを心から喜べるようになった
他人の幸せを妬ましく感じ、さらにそんな自分が嫌いで落ち込んでしまう人はいませんか?
「人は人、自分は自分」です。
人と比べるのを辞めると、他人の幸せを心から喜べるようになります。
優秀なあの人と比べて自分は底辺だなんて、考えるのはもうやめましょう。
Instagramでデカデカと写真に鎮座している横文字ブランドにイライラする必要はありません。



SNSを見ると、みんな幸せそうでイライラするなんて人もいるかもしれません。結婚や出産報告、豪華な食事やブランド品など羨ましいと思ってしまう内容に溢れていますよね。
しかし、そのような投稿をしている人のほとんどは幸せな部分だけを切り取って投稿しています。
実際、いつも幸せそうな投稿をしている人に「いつも幸せそうで羨ましいよ」と伝えると「実はこんな裏側があって…」といった返事がくることがほとんどです。
常に幸せな気持ちだけで生きている人はいません。成功の陰には苦難があります。
他人の幸せそうな姿だけを見て、自分と比べるのはやめましょう。
他人との人間関係が劇的によくなった
私が人と比べるのをやめた結果、人間関係が劇的に良くなりました。
冒頭でも紹介したとおり、私はダンスの競技大会に数回挑戦しています。ダンスの大会は、全国各地からダンサーが集まる絶好の交流の場。
それなのに、私は「あの人には勝てるはず、あの人は衣装が豪華でうらやましい」など自分と他の出場者を比べてばかりいました。
そんな中、衣装の着付けを手伝ったのがきっかけで話すようになったダンサー仲間がひとり。
「この衣装はどうやって作っているの?」など情報交換をするようになり、良いところを吸収できるようになったのです。
周りをライバル視ばかりして孤立するよりも、交流した方が情報交換ができてパフォーマンスも向上すると気づきました。



その後、人間関係を勝ち負けでしか見てなかったときと違い、表情や発言にトゲがなくなって自然と周りに人が集まるようにもなりました。
人と自分を比べるのではなく、相手の良いところを探すように意識してみませんか?
良いところを吸収して成長できるきっかけになりますよ。
他人と比べるのをやめる3つの方法
どのような考え方を持っていれば人と比べなくて済むのでしょうか。
具体的な方法を3つに分けて解説します。
幸せの基準を考える
羨ましく見えるあの人の幸せは、あなたにとっては幸せではないかもしれません。
これは私の経験談になるのですが、友人がダンスで海外留学をした時の話。
友人は有名な先生の教室でレッスンを受けたり、海外でステージに立ったりもしていました。一方で私は家で家事をしながらパートを掛け持ちし、細々とダンスを続ける日々。
つい友人と比べてしまい、スケールの小さい自分がちっぽけに見えてしまいました。
しかし、ふと思ったことがあります。



もし今立場が逆転したら、本当に幸せだろうか?という疑問。
今の生活を全て捨てて海外留学をするのも不可能ではありません。
そこで、もし自分と海外留学した友人の立場が逆転したらどうなのかと考えてみました。
海外に行けば、家族との幸せな時間が過ごせなくなります。
仕事を辞めることになり、金銭的に生活も苦しくなるでしょう。
言葉の通じない海外で、食べなれない食べ物を食べ、家族と離れて生活することが今の自分にとってはあまり幸せではないように思えてきました。
幸せの基準は人それぞれ。一見羨ましく見える他人の幸せは、自分にとっては本当の幸せではないかもしれませんよ。
自己肯定感を上げる
自己肯定感が高ければ、人と比べてどうかと考える必要がありません。
ありのままの自分を認めて、自分には自分の良さがあると思えるようになります。
日本の若者は、諸外国と比べて自己肯定感が低いと言われています。
自分自身に満足しているか?という質問に「そう思う」「どちらかといえばそう思う」と回答した割合(満13~29歳の若者対象)
日本 | アメリカ | イギリス | ドイツ | フランス |
45.8% | 86.0% | 83.1% | 80.9% | 82.7% |
このようなデータから、日本人の特性として自己肯定感の低い人が多いと言えます。
自己肯定感を上げるおすすめの考え方は以下の4つです。
- 自分の良さを見つけておく
- 失敗したときに自分の存在まで否定しない
- 感情を大切にする
- 自分を否定する言葉を口にしない
このような考え方を持って自分を認めてあげることで自己肯定感を高めてみましょう。
「自分なんて…」と考えず、「自分はこうしていたい」と考えるクセをつけましょう。
過去の自分と比較する
他人と比べるのではなく、過去の自分と比較してみましょう。
成長したところが見えてくるはずです。
「そんなことない!過去の自分の方が良かった!過去に戻りたい!」
という人もいるでしょう。
私も同じで、以前は過去に戻りたいとばかり思っていました。
30代半ばの私は、見た目がどんどん歳を取り、自信がなくなって若い頃に戻りたいと思っていたのです。
しかし、それは見た目だけのこと。
中身は様々な経験を積んでずいぶん強くなり、多少のことでは動じなくなりました。



精神的に強くなったとわかってからは、他人と比較するのではなく過去と比べて自分の成長を確かめるようになりました。
- 若い頃は行けなかったひとりでの外食に行けるようになった
- 多少バカにされても鼻で笑ってやりすごせるようになった
など、些細なことでもかまいません。
周りと比べるのではなくて、過去の自分と比較して成長したところがないか探してみましょう。
それでも人と比べてしまう。前に進むには?
人と比べるクセがついている場合、すぐに変えるのは難しい場合があります。
それでも前に進むためにはどうしたら良いのか解説していきます。
下方比較だけで終わらせない
不安なときや落ち込んだとき、どうしても人と比べてしまうことがあります。
「この人に比べれば自分はまだマシだ」と思って安心することもあるでしょう。
これを心理学用語で、下方比較といいます。
“下方比較とは、人が自己評価の意味として使う防衛的な傾向のことである。例えば、乳がん患者達は、彼ら自身よりも、より不幸な多数派の比較集団を作り出す、という現象が見出されている”
引用:Wikipedia 社会的比較理論 理論の進展より



自分より不幸な人を見て安心することで、メンタルが安定するのであれば無理にやめなくても良いのかもしれません。
しかし、下方比較で安心するクセがつくと常に自分より不幸な人を探してしまうようになります。
自分より下の人との比較ばかりしていては、その上に成長するのは難しいです。
マイナスになったメンタルをゼロに戻すことはできても、プラスにはできません。
プラスに成長するには、人と比べてばかりではなく自分をもっと見つめてみましょう。
自分はこの先どうなりたいのか、これまでどんな時に成長できたのか、どうやって困難を乗り越えてきたのかを考えなおすのがおススメです。
他人の良いところを真似る
どうしても他人と比べてしまう人は、他人の良いところが真似できないかと考えてみてください。
「あの人と比べて自分はダメだ」で終わるのではなく、良いところを吸収できると自分の成長に繋がります。
例えば、独身の人がSNSで友人の結婚報告を見た場合。
どこで出会ったのか、どうやって距離を縮めていったのかなど聞いてみるのも良いでしょう。
自分も同じように成功するとは限らなくても、何か参考になるところがあるはずです。
人と比べるのをやめたい人におすすめの本
人と比べることに疲れてしまった、落ち込んだ気持ちから抜け出したい人におすすめの本を3冊紹介します。
人と比べない生き方 劣等感を力に変える処方箋(著者 和田秀樹) | 著者自身も、人と比べてしまうことが多いとされているこの本。劣等感を克服し人とうまくやっていく方法を探す一冊です。 |
比べずにはいられない症候群(著者 香山リカ) | 日常にある様々な比べ合いから抜け出し、心を楽にするための本です。 |
あなたの人生を、誰かと比べなくていい(著者 五木寛之) | 自分の人生を素晴らしいと思わせてくれる、自己肯定感の低い人におすすめの本です。 |
人と比べてしまう方に届けたい名言
どうしても人と比べてしまう方へ、心の支えになるおすすめの名言を紹介します。
“咲く場所も咲き方も自分で選ぶ 他人に自分の人生の主導権を握らせるな”
Youtuber コムドット やまと
“他人のものさし 自分のものさし それぞれ寸法がちがうんだな”
相田みつを
“自分のことを、この世の誰とも比べてはいけない。それは自分自身を侮辱する行為だ”
ビル・ゲイツ
人と比べるのをやめた結果、生きるのが楽しくなったのでどうやったのかを解説:まとめ
この記事では、人と比べるのをやめた結果を解説してきました。
人と比べることについてすべてお伝えさせていただきました。実体験をもとにした、本当に役立つノウハウなので、ぜひ参考にしてください。
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