組織に馴染めないと思ったらやるべき3つのアクションプラン

「今の会社、自分には合わなくて居心地が悪いんだけど、自分の性格に問題があるのかなあ。」
「転職したいけど、どの会社に行っても一緒かな？」

一日の3分の1を職場で過ごす人にとって、「組織に馴染めない」のは辛いですよね。

かつての私も、その原因は自分の性格にあると自分を責めていたので、あなたの気持ちはよくわかります！

初めまして。
ライターの岸田です。

今、あなたは「組織に馴染めない自分」について、その理由と解決法を知りたいのではないでしょうか？

そこで、組織に馴染めない人の特徴とその人がやるべき行動を、私の体験談もまじえながらご紹介します。

組織に馴染めない人の特徴5つ　

組織に馴染めない人の特徴を5つご紹介します。

ここで挙げた5つは、あくまでも代表的な特徴であり、組織に馴染めない人の特徴はこれだけに限りません。

あなたの性格・性質や、過去の経験を思い返しながら読み進めてください。

特徴1. 批判を恐れている

かつて、親や上司に意見をしたら批判されて嫌な思いをしたからおとなしくしている、というケースは往々にしてあります。

周囲がその事情を知らないと、あなたを「おとなしく意見しない人」と勘違いしてしまいます。

その結果、人との距離ができ、「組織に馴染めない」と感じているのかも知れませんね。

意見はあっても、周囲の状況を察して意見をしない選択ができる訳ですから、「俯瞰力」も備えています。

「俯瞰（ふかん）」とは、高いところから見下ろすこと。
転じてビジネスでは、広い視野で物事をとらえる能力を「俯瞰力」と解釈します。

このような人は、リーダーとして実力を発揮する可能性も秘めているのです。

特徴2. 他人への関心が薄い

「会社は仕事をするべき場所で友達を作る場所ではない」と割り切っている人は、他人への関心が薄いでしょう。

私がかつて属した職場でも、人の悪口、仕事への不平不満や愚痴が広がっていました。

出世のために事実ではないことを吹聴したり、ハラスメントを行う人もいました。

私自身も被害にあったことから、面倒な人間関係には極力関わらず、挨拶、お礼、謝罪等の最低限のコミュニケーションだけを取り、淡々と業務をこなして定時に退社する、と決めたのです。

内閣府が調査した「働く目的は何か」に対する答えで最も高い割合（61.1％）を占めたのは、「お金を得るために働く」ことです。

《働く目的は何か》

この調査結果からもわかる通り、「職場はお金を得るための場」と割り切り、最低限のコミュニケーションを心がけて仕事をきちんとこなしているなら何も問題はない、と私は考えます。

特徴3. 自己肯定感が低い

自己肯定感とは、肩書や条件などに関係なく自分には価値がある、と思える感覚です。

「感覚」なので、高める必要はなく、単に感じるだけでいいのです。

すごい自分であろうがなかろうが、あなたは存在するだけで価値があります。

それなのに、人の評価を基準にしたり、人と比べて自分に✖をつけると「自己肯定感」は下がります。

つまり、「自己肯定感」が低いから「組織に馴染めない」のではなく、「組織に馴染めない」自分に✖をつけるからますます「自己肯定感」が下がるのです。

「自己肯定感」を育むには、自分に✖でなく○をつけてあげましょう。

下記のYouTube動画も参考にしてください。

自己肯定感・自己重要感と自信の違い　自信とは崩れてしまうもの。自己肯定感はどんな自分でも崩れないもの

【再生時間】7分14秒
【動画概要】①自己肯定感とは何か、➁自己肯定感と自信の違い、③自己肯定感の育て方

特徴4. 協調性がない

協調とは、性格や意見の異なる者同士が互いに譲り合い、調和を図ることです。

例えば、仕事の進め方について、上司とあなたの間で認識にずれがあると感じたため、自分の意見を上司に伝えたとします。その結果、以下のいずれが調和の図れた状態といえるでしょうか？

1. 上司があなたの意見を一蹴した
2. 上司があなたの意見を聞いた上で合理的な結論を出せた

答えはもちろん、2ですね。

日本には、下の立場の人が気軽に意見を言えない社風の組織がまだ多く存在します。

上司の意見に逆らわず素直に従うのが「協調性がある」というのは大きな勘違いです。

あなたは、協調性がないのではなく、協調性がないと「思い込まされている」だけかもしれませんよ。

特徴5. 真面目

真面目な人は、指示通りに仕事をこなし、ルールも必ず守ります。

一方、自分がルールを守れるため、ルールを守れない人を見ると許せないと感じる傾向があります。

人を許せないと、他者からは「頑固者」、「扱いづらい人」として距離を置かれ、その結果、周囲から浮くことで「組織に馴染めない」と感じるのでしょう。

ところで、脳は人間に楽をさせる仕組みを持っているため、ルールを守れないのは、脳の仕業でもあるのです。

ルールを守れる「真面目さ」はあなたの長所に違いないのですが、それを理解されないのは悲しいですよね。

ですから、あなたも人を理解することにその「真面目さ」を活かしてみませんか？

組織に馴染めないと思ったらやるべき3つのアクションプラン

組織に馴染めない特徴を、今後どのように活かしていくか？
ここでは、行動の指針となる考え方を3つご紹介します。

働き方は1つではないことを知る

現在、副業が禁止されていた終身雇用制度は崩壊し、政府が「働き方改革」を推進したことを機に「副業」を認める組織が増えてきました。

また、コロナによる感染防止策として、時差出勤や時短勤務、テレワークによる在宅勤務も導入され、組織での働き方が多種多様になりました。

現在、オフィスを手放しフルリモートで業務を行う企業も増えています。

《フルリモートで業務を行う企業（一部）》

　この機会に組織に属さない働き方を模索し、副業を始めるのもいいですね。

自分の性格を理解した上で、強みを活かせる環境を探す

「短所」を「長所」に変換し、それを活かせる環境を探しましょう！

一人で作業をするのが得意なら、その性質を活かせる職種へ異動願いを出すのもよいでしょう。

私が経理をしていた頃、私の「細かい点が気になる」性質は「仕事が遅いからダメ」とされ、そのせいで人間関係が上手くいかず組織に馴染めないと感じていました。

しかしその後、異動先の営業職で、お客様から感謝の言葉を頂いたことで気付きを得ます。

それは、短所と認識していた「細かい点が気になる」性質は、「細かい点に配慮ができる」長所でもあるということです。

組織に馴染めない気持ちは変わりませんでしたが、お客様のおかげで自分の性質を「強み」と理解でき、仕事に活かせたのです。

転職する前に誰でも良いから悩みを相談

転職をする前に、誰かに相談してみるのもかなり有効です。

昨今、精神科を受診したりカウンセリングを受ける人は、年々増加しています。

《精神疾患を有する総患者数の推移》

　　                 

一方で、人に相談せず自力で解決しようとする人も多いですが、この場合、自分の経験や価値観に基づく判断しかできないため、解決までに時間がかかります。

そこで、悩みがあるときは、信頼できる人に思い切って相談をしてみましょう。

カウンセリングの無料相談を受けたり、同じ悩みを抱えている人が集うコミュニティを探して所属するのもよいですよ。

人に話すことで、視点を変えてもらうことができますから。

まとめ

組織に馴染むために自分を変える必要はありません。

「組織に馴染めない」と感じている自分を責めるのではなく、自分を客観視し、自分を知ることに力を注ぎましょう。

短所と長所は表裏一体ですから、誰かがあなたの特徴を「短所」と判断しても、それを「長所」と評価してくれる人もいます。

「組織に馴染めない」と感じているあなたに必要なことは、「短所」と考える性質を「長所」に転換する練習です。

そうすれば「組織に馴染めない自分」を責めるどころか、自分に自信をもてるようになりますよ。

あなたが、あなたの性質を「長所」として発揮できる環境で過ごせることを願っています。