内職はいくら稼げる？時給相場や平均月収と合わせて徹底解説！

内職は自宅で自分のペースでできる働き方として人気がありますが、「実際どのくらい稼げるの？」と気になる方も多いのではないでしょうか。

内職と一口に言っても、シール貼りや袋詰めなどの単純作業から、ライティングやデータ入力といったパソコンを使う仕事まで種類はさまざまです。

そのため時給換算で数百円程度にとどまることもあれば、スキルを活かして月数万円以上を得られるケースもあります。

本記事では、内職の平均的な時給相場や月収の目安をわかりやすく解説し、どんな人に向いているか、どのようにすれば効率よく収入を得られるのかを詳しく紹介します。自宅で収入を得たい方や副業を考えている方はぜひ参考にしてください。

内職はいくら稼げる？平均時給は522円（平均月収は約37,641円／月）

厚生労働省が令和5年度に実施した「家内労働等実態調査」の概要によれば、内職（家内労働）者の平均工賃、平均月収は以下のような数値になっています。副業・本業の別、性別、労働時間など条件によって幅がありますが、現場の実態を反映した“リアルな目安”として重要なデータです。

• 平均時給（工賃額）：約522円／時間
• 平均月収（工賃収入）：約37,641円／月

この数字を少し読み解くと、

多くの内職者は、1か月あたり「2万円〜4万円未満」の工賃収入を得ている層が最も多く、全体のうち約30％近くを占めています。

就業日数・時間で平均を取ると、おおよそ週4日、1日5時間程度の作業時間がこの収入を得るための目安となっているケースが多いようです。

職種別で内職でいくら稼げるのか比較

職種	1つあたりの単価の目安	作業量・スピード感の目安 / 時給換算のヒント	メリット・注意点
袋詰め	0.5円〜数円（商品・袋の種類による）	1,000個袋詰めできれば500円〜1,000円台。ほんとうに簡単な袋詰めなら時給で1,000円前後を目指せる求人例もあり。	製品が小さい・軽いと作業しやすい。繰り返し作業で単調。材料の用意・納品の手間あり。
シール貼り	0.1円〜2円／枚程度	数百枚貼ると数十円〜数百円。スピードが出せる人なら効率良いが、ミスが多いと手直しで時間がかかる。時給換算は数百円〜1,000円弱になることも。	非常に軽作業で準備コスト少なめ。目が疲れやすい・単調で飽きやすい。
宛名書き・ハガキ	ハガキなどで3円〜5円前後／枚（文字の美しさ・量による）	例えば1枚5円で100枚書けば500円。時間をかけずにキレイに書ける人なら効率が上がる。 時給換算で500円〜1,500円を超える可能性も。ただし筆耕案件・賞状・招待状などは高い単価になるケースあり。	字の見栄えが求められるため緊張感あり。 ミス・清書・郵送費・インク代などの実費もかかる。
ティッシュの広告入れ	約1円／個前後が多い。	大量に個数こなせばまとまるが、家のスペース・作業机の確保が必要。 数千個単位をこなすと、数千円〜1万円を見込める例あり。時給換算は低め。	単純・軽作業。広告物やチラシの種類で厚み・折り畳みなど手間が変わる。保管スペースがかさむ。
ダイレクトメールの封入	5円〜10円／通程度といった案件あり。	1,000通封入すれば5,000～10,000円見込めるが、作業所への持込や郵送の手配が必要なケースも。処理スピードや効率で時給換算が大きく変わる。	作業量が多く重さがあり体力・集中力が要る。 チラシ等の取り扱いや折り込み作業で汚れたりかさばることも。
ボールペンの組み立て	0.5円〜1.5円／本などのケースが多い。	100本組み立てで50〜150円。スピードと慣れを前提に、まとまった仕事を受注すると月数千円〜1万円程度になる例あり。	パーツが小さい・接着・検品などの細かい工程が含まれることもあり、ミスがコストになる。 工具や保管スペースなど準備が必要かも。
ガチャガチャの組み立て（景品詰め等）	0.5円〜2円／個が標準的。	例えば1日500個できれば250円〜1,000円程度。 月20日作業で1日1,000個なら月5,000円〜1万円程度。効率を上げればもう少し増える。	手軽で始めやすい種類。景品の破損・取り扱い注意。納品頻度・送料も収入に影響。慣れないとミスがかさむ。

内職は一見すると「好きな時間にできる手軽な仕事」というイメージがありますが、実際に収入を得るためにはいくつかの現実を理解しておく必要があります。

まず大前提として、単価制の内職は「1つあたりの単価 × 作業数」で収入が決まります。

そのため、作業に慣れてスピードを上げなければ時給換算は非常に低くなりがちで、「できるだけ多くこなすこと」と「ミスを減らすこと」の両立が収入アップの鍵となります。

さらに、自宅で作業をする場合には、材料の受け取りや完成品の引き渡し、郵送費、保管スペース、光熱費、道具の準備など、見えにくいコストや手間も発生します。

単価が一見高くても、これらを差し引くと実際の手取りは想像以上に減ってしまうケースも少なくありません。

また、品質と納期を守ることも重要です。納品物に破損や汚れがないか、文字の美しさや仕上がりの精度など細かい部分の評価が、次の仕事につながるかどうかを左右します。

特に宛名書きや招待状、賞状といった案件では美しさが強く求められるため、その分単価が高くなる傾向があります。

最後に、内職で稼ぐためには「スケールのメリット」を意識することも欠かせません。

同じ種類の仕事を継続的に受注できれば、準備や段取りにかかる時間を分散でき、時給換算が改善されます。1日数時間だけの断続的な作業よりも、毎日一定時間を確保できる体制を整えることで、効率的に収入を積み上げることが可能になります。

このように、内職で安定して収入を得るには「スピード」「コスト管理」「品質」「継続性」の4点を意識することが大切です。

自宅で内職したい方におすすめのサイト

以下のサイトはそれぞれ特徴が異なります。「手仕事系を重視したい」「パソコン作業中心」「案件の継続性」など、あなたの希望条件によって使い分けるとよいでしょう。

サイト①｜内職市場

「内職市場」は軽作業〜店舗取引型の内職が多く、自宅／店舗での軽作業やデジタル作業、さらにはフィールドワークもある、いわゆる“対面系＋出来高型の内職専門店”です。

全国に店舗を展開しており、シール貼りや封入作業などの軽作業を中心に、データ入力やライティングといったデジタル系の仕事まで幅広く取り扱っているのが特徴です。

店舗スタッフによる作業説明があるため、初心者でも安心して始めやすい点も強みです。ただし、多くの案件は「取りに行く」「納品に行く」といった物理的な移動が必要になるため、交通費や移動時間が負担になる可能性があります。

また、案件によっては単価が低く、期待したほど稼げないこともあるため注意が必要です。手を動かす作業が好きで、店舗が近く、受け取りや納品に抵抗のない人には向いているサービスと言えます。

サイト②｜クラウドワークス

クラウドワークスは、日本最大級のクラウドソーシングサービスで、在宅で完結するデータ入力や文字起こしなどのタスク型案件から、ライティングやデザインなどのスキルを活かす仕事まで豊富に揃っています。

仮払い制度が導入されているため、報酬の支払いが比較的安心できる点もメリットです。

一方で、案件数が多い分、競争率も高く、最初は単価の低い仕事から実績を積む必要があるのが現実です。

また、手数料が差し引かれるため、実際の手取りが少なく感じることもあります。在宅で気軽に始めたい初心者や、スキルを磨いて継続案件を狙いたい人におすすめのサイトです。

サイト③｜ランサーズ

ランサーズはクラウドワークスと並ぶ国内大手のクラウドソーシングサービスで、タスク型、プロジェクト型など契約形式が複数あり、自分のライフスタイルに合わせて仕事を選べるのが大きな魅力です。

特に、内職や軽作業、代行業務といった案件も一定数あり、副業感覚で始めやすい環境が整っています。

ただし、人気のある案件はすぐに埋まってしまうため、常に情報をチェックする必要があります。

さらに、契約条件や報酬の確認を怠ると、入金サイクルや手数料で思ったよりも収入が減ることもあります。豊富な案件から自分に合った仕事を探したい人や、将来的に高単価の案件にステップアップしたい人に向いています。

サイト④｜ココナラ

ココナラは、自分のスキルや得意分野を商品として出品できるスキルマーケットで、データ入力や文字起こしといったシンプルな作業から、イラストや占いなどの専門サービスまで幅広く提供されています。

価格設定や内容を自分で決められるため、差別化やブランディング次第で報酬を高めることができる点が強みです。

ただし、サービス利用料が高めに設定されているため、低価格案件では手取りが少なくなるリスクがあります。また、依頼を獲得するにはプロフィール作成やマーケティングに力を入れる必要があるため、最初は成果が出にくい場合もあります。

自分のスキルを活かして在宅で仕事をしたい人や、長期的に顧客との関係を築いて安定収入を目指したい人に適したサービスです。

内職はいくら稼げるのかに関するよくある質問

内職の収入に関しては、実際に取り組む人が最も気になる部分です。「どのくらい稼げるのか」「月収10万円を達成できるのか」「自宅に届く仕事だけで高収入は可能か」といった疑問は、多くの人が検索する代表的なテーマです。

ここでは、最新データや内職の仕組みを踏まえて、それぞれの質問に専門的に答えていきます。

内職で月収10万円を目指すことは可能？

結論から言えば、内職だけで月収10万円を安定的に稼ぐのはかなり難しいのが現実です。厚生労働省の調査でも、家内労働者の平均月収は約3万7千円にとどまっており、10万円に届く人はごく一部に限られています。

その理由は、単価が数円〜数十円程度と低く設定されている仕事が多く、長時間の作業をしても時給換算で数百円程度にしかならないことが多いためです。

とはいえ、作業スピードが非常に速い人や、特定の内職を大量に請け負える環境がある人であれば、月収10万円に届く可能性はゼロではありません。

また、内職だけでなくクラウドソーシングなどの在宅ワークを組み合わせれば、効率的に収入を積み上げやすくなります。

自宅に届く内職で高収入を目指すには？

自宅に届くタイプの内職で高収入を目指すためには、まず「作業の効率化」と「継続的な案件確保」が欠かせません。シール貼りや袋詰め、封入作業といった仕事は単価が低いため、スピードと正確さを両立して数をこなすことが重要です。

さらに、納期を守り、品質を高く維持することで依頼主からの信頼を得れば、同じクライアントから継続して仕事を回してもらえる可能性が高まります。

また、内職市場や地元の業者から紹介される案件だけでなく、クラウドワークスやランサーズなどのオンラインサービスを併用すれば、案件の幅が広がり報酬単価の高い仕事につながることもあります。

加えて、文字入力やライティングといったパソコンを使った作業は比較的単価が高いため、これらを組み合わせることで収入を底上げしやすくなります。

内職はいくら稼げる？時給相場や平均月収と合わせて徹底解説！：まとめ

内職は「自宅で好きな時間にできる副業」として魅力がありますが、厚生労働省の調査によると平均時給は500円前後、平均月収は3万〜4万円程度にとどまるのが実情です。

シール貼りや袋詰めなどの単純作業は特に単価が低く、効率よくこなさなければ時給換算で数百円台になることも少なくありません。

一方で、データ入力やライティングといったパソコンを使う仕事や、継続して大量に作業を受注できる環境があれば、収入を平均以上に伸ばすことは可能です。

大切なのは「内職＝生活の柱」ではなく「副収入の一つ」と捉えることです。

自分のライフスタイルや作業環境に合った仕事を選び、品質と納期を守って信頼を積み上げれば、案件を継続的に受けやすくなり、結果として安定した収入につながります。

効率性と継続性を意識して取り組めば、内職は家計の補填や小遣い稼ぎとして十分に役立つ働き方となるでしょう。